最終章 ムスメサイア

終ー0

 むかしむかしの事でした。


 大いなる存在─神様とか創造主とか呼ばれているものは、数多の宇宙を創り出しました。それぞれの宇宙で、様々な命が生まれ、多種多様な種族に分かれ、あらゆる社会を形成し、発達してゆきます。

 しかし、何らかの原因で滅んでゆく宇宙もありました。そこで、全てを造りしものは、ある一つの仕掛けを施します。その名は救星主 ( メサイア)。

 星が災厄により滅びそうになった時、その星を統べる種族の中から、星を救う存在が生まれる仕組み。それがメサイア・プログラム。


 並行宇宙の開闢から幾億年……星が滅びの危機に瀕する度、メサイアは生まれ、星を救いました。

そして今、史上最悪の災厄が現れました。その名は


        エゲツナー


破壊と創造の力を併せ持つ意志を持ったソレは、星そのものだったのです。 エゲツナーは、自らに住む人々を操り、 他の宇宙を侵略します。 その災厄を止めるメサイアすら、 星の意思に操られてしまいました。


 全てを造りしものは、考えました。この世で最も強い力を持つ者─娘を愛する父親達をメサイアとする事。そして、メサイアの愛を受けた娘達を「ムスメサイア」とする事。更に、メサイアとムスメサイアを結集させる事……


 史上最凶の災厄を止める、メサイアとムスメサイア達の戦いは今、終わりを迎えようとしています………


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