第88話異世界の商売




俺の異世界の商売は、色々と変わっていった。

エルフの親子は、付与魔術で生計を立てながら酒を海外に売り出していた。

共和国は海外まで、酒の販売に至っていない。

何故なら、ゲートは俺が開いて流通内容を把握しているからだ。


今は、共和国と帝国に販売する量でしか無い。

わざとだがゲートを大きく開いていない。

下手に開くと戦車などを通して、なにをするか分かったものでないからだ。


魔王との決戦が決まった時には、大きく開く積もりだ。




ラルトに任せている店は、酒の販売量が減っているが、コアな酒を扱ってそっち方面で売り上げを伸ばしている。


そして、魔改造したレコードプレイーヤーの販売をしている。

作り方を現地人に教えて、材料も揃えればどうにか作れるようになった。


歯車製作に苦労したが、どうにか完成させることが出来た。

魔石をエネルギーにして回転させて、電気も取り出して簡単に音が出るようにしている。

そのせいで、中古のレコード機やジャンク品を買い漁っている。


今では、コンデンサーから回路まで買い漁る始末だ。

レコード盤は、俺が中古店で安い物ばかり買って来ている。


そのせいで、新しい音楽に目覚めたようで、酒場で流されて踊りだす者もいる。


今では、レコード喫茶なる店がはやりだしていて、そして店を繁盛させている。

おもしろい事に、ジャンル別な店になっている。

クラシック専門店やジャズ専門店。中には演歌の店まで出ていた。



しかし、レコード針の製造まで出来なかった。

なので安価な1899円のレコード針を買って、販売もしている。

勿論、高いレコード針も売っている。

貴族は特に高級品にこだわりがあるようで、よく売れて困っている。

高級スピーカもよく売れている。


貴族の好みはクラシックで、今ではクラシック盤は高い値で売れている。




今、もっとも繁盛しているのが洋服だ。

オーダメイド製作以外にも、既製品まで手がけている。


この異世界の女性の購入者層から、幾つ物サイズを取り、作成して服にサイズが書き込まれている。

今では大量に作る事で、安く販売している。


その為に、裁縫工場を建てて中古ミシンを購入。

数十台のミシンが工場にあって、使い方を教わって服を作っている。


なので、高級店と普通店の差別化も計っている。


共和国は1店舗が高級店で3店舗が普通店。

帝国の帝都には高級店が1店舗がオープンして繁盛している。

今まで見た事も無い生地で、奇抜なデザインで貴族を魅了している。




そして、異世界のゲートを開いて政府の貿易をする度に、色々な人が異世界に入るようになった。

なので、よこしまな人が入らないように注意している。

邪な人間を発見した時は、結界を張って入れないようにしている。


事前に邪な者は入れないと、嘘の忠告しているので何も問題ない。

ただし、入れなかった者は、要職に就いていたの者程、悲惨なことになる。



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