第85話交渉に向かった




俺は日本に戻って、日本政府のホームページに書き込みを残した。


【異世界の交渉の件】 ×年×月×日


共和国の第2位の地位にいるダークレイ公爵。

その執行官ロメロなる人物が、日本政府に貿易交渉を望んでいる。

交渉を切っ掛けに、今後の交渉をして欲しい。

俺は感知しないので、その積もりでお願いする。


交渉の意思があるのなら、交渉人の人数と異世界へ行く日にちを連絡されたし。




そんな書き込みをしてから1日目に、交渉する内容が書かれていた。

なんだよ、今まで一番対応が早いな。

事前に決められたことなのか、絶対にそうに違いない。



それも、アメリカ政府からも5名の参加が書かれていた。

中にはCIA関係者が1名が、どうどうと役職と一緒に書かれていた。

そして、EUの代表が3名と日本政府の代表が5名。

そして、新たな国際調査団が追加されていた。

その数32名で合計45名。


それ以外にも、日本円で5億円のドルカを用意してくれっって、無理な注文まであった。

比較対象の物によって価格がバラバラで、俺にどうしろと言うのだ。

一応、その事も書き込むか?



それに海外からも来るとは思わなかった。

俺の宿で、寝泊りさせたら怒るかも、どうしよう。

執行官ロメロに、代表の宿だけでも丸投げにするか・・・それがいい。


異世界に行く日が、7日後で急いで異世界に行って話してみよう。





異世界へ行く日がやってきた。

執行官ロメロにも話がついたので安心している。


それも俺らが早朝に行った時には、既に500人が居た。

昼の12時までどうする積もりだ。

軍関係者だと分かる人間が居て、何やら指示を出している。

俺はやばいと思いドロスを、結界内にとどめた。


前回の調査団が数名がいて、「ここに、間違いなくゲートが開きました」っと言っている。

そして何やら訳も分からない機械を設置して、測定しだしている。


空にはヘリが飛んでいて、辺りを探索している。


あ!撮影カメラを出して来た。

それも本格的なやつだ。



腕時計の時間も、12時に近づいている。

既に人の数は1000人は超えている。

仕方ない、騒々しい中でゲートを開いた。


見ている連中からどよめきが響き、カメラのフラッシュが炊かれている。


「あの光る奴はいやだ!!」


あれ!急にドロスが怒り出した。カメラフラッシュが嫌いなのか・・・

ドロスの顔を覗いたが、原因がわからない。

そのまま放置して、先を進める。


そして、手紙をゲート前にひらりと落とした。

ヒラヒラと舞って地面に落ちてゆく。


軍人が駆け寄り内容をみて「5億円を出せと書かれてます」と大きな声を出していた。

1億円が入っているのだろう。

‎アルミケース5個が、軍人によってゲート前に運ばれた。

軍人が離れた瞬間に、回収。

又もどよめきが聞こえる。


俺が用意できるマテルアル硬貨と金貨入り袋を3袋を、ゲート前にドスンッと落とした。

45名が最後の別れをして動き出した。


既に3袋を持って、ゲートに入った者もいる。


最後の1人が入った事を確認して、俺はゲートを閉じた。



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