第13話小型水車発電機2


そして目的地に到着して、水車作りを再開。

水車の軸は、パイプ状にするが中には小さな支柱を幾つも張り巡らして構造的に強化はかる。

これで軽くて頑丈な軸の完成だ。

そうだ、魔法の【強化】もすれば更に強くなる筈。

早速やってみると、試しに近場の岩を叩いてみた、岩は砕けたがパイプは歪みも無い状態。


水車や土台も溶接やボルトを一切使わない。

ステンレス材を使って【創作】で一体物で作り上げた。

土台にベヤリングはめ込み、軸に水車を通して一体化にして。

土台に軸を通してそれらしい水車が完成。

全体が平行に設置できているか、水平器で確認すると水平とでていた。

手で回してみても、滑らかに回ってくれる。


次は発電機設置だが軸に対して少し低い為、発電機を微調整して高さを合わせる。

そして発電機と軸を融合させようやくそれらしい発電機が完成。

そしてバッテリーに配線を繋ぎ何となく出来た。


野ざらしのままでは、ショートしてしまうので発電機用の小屋を建てる事にした。

周りの木を活用。木に触れ植物魔法の【創作】で木を四角い木に変える。

[チェーンソー]で伐採して枝も切ってどんどん作業を進める。

木の皮をはぐとまるで少し丸味のある角材が出来上がった。

その角材を[コードレス丸のこ]で寸法どおりに切ってゆく。

そして角材の交差部分のノッチ(切欠き)を角材に入れ。

固くなった土台に順番どおりに角材を組んで、すき間が有ると微調整してすき間をなくす。


出来上がった小屋は、ブラットの体当たりでもビクともしないだろう。

すると水車も危ないかも知れない。

ツータンを何本か植えて、水車の番人に据えるのもいいだろう。


小屋から配線を張りながら家のバッテリーに繋げてようやく完成の目処がついた。

後は水門を開ければ24時間発電してくれるだろうと期待する。


そんな事を考えていると、またもや奴らがやって来た。

ブラットを引き連れて、大きな1体がいる。

いままで出会った事の無い気配で強さもブラットより強い。


俺はツータンの防衛ラインでひときわデカイ木の所に駆け寄り待構えた。

すると目の前の5メートル先にソイツは現れた。


鑑定してステータスを見た。


ゴードン


Lv5


HP50

MP60


STR5 VIT4

DEF3 INT5

DEX3 AGI5


雷魔法


大きな狼で頭から角を生やしている。

多分、角から雷系の魔法を操るのだろう。

ゴードンが俺に向かって走り出した。

その後方に群がっていた60体以上のブラットも向かってくる。


俺は地面に触り【拘束】を発動。

一瞬で周りにいたブラット30体が地面に消えた。

ゴードンは暴れまわり、半分しか埋まっていない。

俺はもう片方の手を木に触り、[操作]を発動。

木の枝が大きくしなり、ゴードンを幾度も叩きゴードンから骨が砕ける音がした。

ガクッと倒れたゴードンに、更に枝が叩き付けた。

俺はゴードンが死んだ瞬間駆け出し魔石を取り出した。


鑑定するとやはりと思った。


紫魔石

魔力が溜まった石。魔力を吸収するとMPが回復する。初級の雷魔法が使えるようになる


残りのブラットはツータンとゴーレムによって倒されていた。

そうしている間にゴーレムの集団が誕生していた。


そこで俺は、ハッとひらめいた。戦う場面を今度はスマホで撮ろうと。

そう思っているとキラーズの一団の気配がする。

数はおよそ100匹以上。

ゴーレムは外で防衛任務を与えていると、頭上の木がゆさゆさと揺れている。


キータン


Lv2


HP25

MP8


STR4+5 VIT3+5

DEF3+5 INT1+5

DEX2+5 AGI1+5


木が進化していた。

今まで【拘束】だと動きが遅かった為、魔物を倒せなかったが【操作】で動きが早くなり攻撃力が上がったのだ。


キラーズは四方から攻めてきている。

ツータンとゴーレムが活躍する中、俺は移動しながら木を【操作】してキラーズを倒させてやる。

木を進化させ防衛強化が目的。

片手にはスマホで撮影して、色々な名場面を撮っていく。


ようやくキラーズ戦が終わり。

22本もキータンに進化させる事が出来た。

そして3つの戦い動画を投稿。


今回の戦いは、従魔が中心での戦いだった為Lvアップした従魔が多い。


そしてポーチから紫魔石を取り出し。魔力を吸収する。

MPが回復しながら、雷魔法の知識が脳に入ってくる。

その知識の中で、電気に対して耐性が付いた事が分かった。

カミナリに打たれても、そうそう死なない体になったようであった。

攻撃に使えるのは、相手に触り【雷流】を放つぐらいで放出系は中級以上になるらしい。



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