第12話小型水車発電機




今日も朝早くから小川で小型発電機の設置へ向けて作業をする予定だ。

小川から分岐する形で、地面に触り【創作】を使って水路を作ってゆくと思うとおりに出来上がった。

その水路に【強化】で周りを固くすると、強度はコンクリートをしのぐ固さになる筈だ。



そして俺は考えた。このまま家まで水路を引き近場に小型発電機を設置すればいい。

今は魔法が有るから難しくなく頑丈な水路が簡単に引けるだろう。

ここから家まで傾斜を見ながら、作っていると途中で大きな岩があった。


高さは2メートルを超え、横は4メートルする大岩は到底動かす事は無理だ。

俺の【創作】で岩に穴を開けれないか試してみた。

出来れば四角い穴を開けてみたいが、やってみると四角の穴が開き中の岩は粉々の砂になっていた。

砂をかき集めて外へ捨てると、中の穴の断面は大理石のようにつるつるとしている。


岩の先もドンドン水路を伸ばしてツータンの防衛ラインの所まで引く事が出来た。

木の間を抜けると畑の横を通って、ついでに池も作ろうと思い立った。

ひょうたん型に作り深さ1メートルの池がようやく完成。

そして再度防衛ラインを抜けて水路を伸ばして小川へと合流させる。


できたひょうたん池には、なにか金魚でも飼おうかな?


家から500メートル先に発電用水車を設置する予定。

家から近過ぎると、回転する音がうるさいと思うからだ。

夜の家周りは静寂で、その雰囲気を壊したくないからだ。


その為、小川まで戻り発電機等の荷物をゴーレム達にここまで運ばせる。

ゴーレムは足が短く、起伏の激しい所へは運べないので俺が小道を作る羽目になる。

ようやく全部運び込むと、発電機と水車の設置を決める為、地盤を【創作】で整地してゆく。

そして【強化】で固くして地盤沈下しないよう、2メートル下まで固くしておいた。

箱から発電機を取り出し仮置きをして説明書を見ながら微調整しながら設置。


そして水車を木で作るかと考えて閃いた。

土魔法で、金属加工ができなかと思い付いた。

早速、鉄パイプを【創作】で丸い球に変更。出来上がった鉄球はイメージと同じ様に出来た。

金属で水車を作るならステンレスで作った方が錆び難くいいだろう。

早速、下の街まで下りてステンレス材を取りに行こう。




軽トラでやって来たのが、金属加工用資材置き場。

お目当てのステンレスパイプを積み込む。

ついでにチタンと銅も少しばかり積んでおく。

積載量的にもう積めそうにない。まだまだ欲しいが次回にまわす。


又もやあの急な坂道にやって来てしまった。

何度か滑り、あわや下へ転げ落ちるのではないかとヒヤッとしてしまう。

この急な坂道は荷物満載の軽トラには無理だ。

俺の【創作】でゆるやかに出来ないかやってみた。

ああでもないこうでもないとやって、どうにか緩やかな坂道の出来上がった。

この坂道にも【強化】を施して頑丈にしておく。

軽トラでその坂道を快適に走れて、俺はようやく1つの仕事をやり遂げた気分だった。


しかしそれで終わらなかった。

走っている途中で気になる山道を作り直していた。

道が狭いと思えば拡張して広くして、一部が崩れているの発見すると直していた。

ようやく発電設置場所に辿り着いた時には、日が傾いていた。

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