第5話 7月 遂にこの時が・・・



資格取得のための期間が終わり、凛子たちの営業活動が始まった。


営業場所は会社から皆にそれぞれ与えられた。

営業場所として学校・運送会社・工場・保健所・県庁などの役場等々が割り振られ、凛子には運送会社と県庁で営業活動するように命じられた。


凛子の最初の営業活動には一個上の先輩が同行してくれた。

凛子は何も分からず会社から与えられた県庁に先輩と一緒に会社から支給された手土産(手土産は最初は、会社から支給されるもののそれ以降は実費となる)をもって向かった。


県庁に入ることが初めてだった凛子はワクワクした気持ちで向かったが、そんな気持ちで居られるのも一瞬だった。


それは、凛子が営業について生命保険のビラを配るというボヤっとしたイメージしか持っていなかったため先輩の営業姿を目の当たりにし衝撃を受けたからだった。

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