第7話 真実

次の日、俺は、通信機を使いリスト国王に密会することにし、今回の話をした。


「なに?!それは誠か!」

「あぁ、恐らく教会····いや裏で暗躍してる奴がいるな」

「だがおかしい。巫女様が帝国に行くような重要な話が我に来ないはずがない」

(王様が知らないってことは、これは夏の身が危ないかもな····)


俺はそんなことを考え、無意識のうちに殺気を漏らしていたのかリスト王が驚いているのが目に入った。


「すまない。」

「いや、いいんだ我が国の者がお前たちに迷惑を掛けたのだ。こちらが謝罪する立場だ。」

(やっぱりこの王様は良い奴だよ。)

「話を戻そう」


「俺の見立てでは、巫女···リアリスは白だ。あいつより怪しいと思ったのは·····やはりあの騎士だな」

「名前はわからんのか?」

「名乗ってなかったからなー···少し待ってくれ」


そして俺は、創造魔法で紙を創り出し、俺の記憶内のその騎士の顔と姿を紙に付与魔法で付与した。


「こいつなんだが···分かるか?」

「こやつは·····聖騎士団副団長 リリスト=バンジャンス!」

「こやつは我が国にある教会に属する騎士だ」

「となるとやはり教会か···だがなぜ教会が···」

(これは、少し『』ことが必要か)

「リスト王少し考える5秒だけくれ」


俺は、創造魔法で思考加速を作り出し、さらに強化魔法を使い、俺の思考は今常人の5倍ほどの速さで考えることが出来る。

そして俺が『』始めると、常人2、3倍の速さなのだ。今の俺は、常人10から15倍にも加速している


(考えろ今の情報から導け。深く潜れ、『思考の海』へ····)

「よし。わかった」

「何が、わかったのだ」


リスト王は、水城の突然の切り替えに驚いている。


「恐らく目的は、俺を殺すこと、もしくは、聖女の誘拐またはその両方だ。そしてリアリスも一緒に消される可能性がある」

「何故だ?!なぜ巫女様まで」

「なぁ王様、なぜ俺がではなくと呼んでいると思う」

「まさか···」

「あぁ、あいつがではなくなのは、もう知っている。」

「そして···あんたの娘なのもな」

俺は昨日のうちにリアリスのことを鑑定していた。そして本当の名前と職業を見てしまったのだ



「とりあえずその話はあとだ。なぜ娘が殺されることになる!」

「俺は、昨日話の後王立図書館で教会について本で気になる点があった。それは」

『この世界で神と接する事ができるものは、神から言葉を預かる【預言者】、神を降臨させ、力を授かる【聖女】、神を自らに呼び出す【巫女】しか存在しない。また聖女は、異世界のものにしか与えられない』

「ってね」

「そうか···そうゆうことか」

リスト王も気づいたようだ


(リアリスが本当に巫女なら殺されるなんてことはなかっただろう。だが本当の巫女じゃないからこそ都合が良かったんだろう。俺たちが逃げられたとしても巫女を殺した異教徒として指名手配されるだろうからな。そして俺が娘を殺したと知ったらこの人はどうすればいいかわからずになるだろう。)


「俺に任せろ。あんたの娘も俺が助ける。」

「····よろしく頼む」

「これを誰か信用出来るやつにだけ渡しとけ。この密会したことがバレたらあんたは暗殺される可能性があるからなそんときのためだ」


俺がリスト王に渡していた通信機を置いて俺はその場を後にした。

そして次の日の夜

夏を早めに寝させ俺は一人ミサラの報告を待っていた。


「ミサラか」

「今戻りました。シライシさんの読み通りでした。」

(ならやはり夏が狙いか·····そして)

「ミサラ着けられたな」

「え?···まさか!」

ミサラは着けられ敵を連れてきたようだ

「敵は5人か···1人なかなかやれるヤツがいるな。俺でも気づくのが200m前までは気づかなかったよ」


「ミサラは休んでてくれ。俺が片付けてくる」

「でも私の失態です!」

「大丈夫。ミサラはここで夏を守ってくれ」

「わかりました。早く帰ってきてくださいね。私はあなたに癒してもらう予定なんですから」

「わかったよ。すぐ戻る」


俺は何食わぬ顔で外に出て別のところに行こうとした瞬間隠蔽して侵入しようとした人影3人を俺は結界魔法で囲む。そして俺は、残りの2人も空間跳躍で街から離れた丘に連れて行った。


「やぁ暗殺者の皆さん、さぁあんたらの狙いはわかっている。あいつらのとこに戻りたいなら俺を殺さなきゃな」

俺は殺気を大量に漏らしながら5人の刺客に話しかける

「こんなガキがここまでの殺気を出せるとは、驚いたな」

笑うその男は黒いマントからでもわかる筋肉は、見てもわかるパワータイプだと思った。


「こんな奴がいるならこの依頼を受けて良かったと思うよ」

「そうかいなら少し待ってくれこの場の掃除をする」


そして俺は、空間跳躍で4に連続で飛び、聖剣創造で『聖短剣 イクシオン』創り出した。能力は『止血と確死と回復不可』をつけ4人の首を掻き切る。


「なっなぜだ!回復できな···」


「ハハハハ!お前最高だよ。さぁ殺し合おう」

「·····死体がよく喋るな」

「は?」


俺は既にこいつの首を切っていた。

あの中で1番弱いやつだけを残していたのだ。


「おい依頼主をいえ」

「誰が言うか暗殺者を舐めすぎてるな。依頼主の情報を漏らすわけがないだろ」

そう言った暗殺者が倒れ込む。だが···

「俺だったのが運の尽きだ」

神聖魔法発動!完全回復!

そして歯に仕込んだ毒を含んだはずの暗殺者が目を覚ます

「よぉさっきぶりだな。一度死ねた感想はどうだ?」

「あ···悪魔め!」


「悪魔か、上等だね。俺はあいつのためならなんだってするよ。悪魔にだって、神にだってね。お前が話したくなるまで付き合ってやるよ、お前の精神が擦り切れるまで」

「う···うわぁぁぁぁ·····!」




そして俺は戻った。

「戻ったよ。大丈夫だったかミサラ」

「えぇまぁあなたが撃ち漏らすこともないでしょう」

「そうだな。どれ今日は寝よう明日は護衛とゆう戦闘日だ休んでおかなくちゃだからな」

「そうですね···そ、その前に///」

「ん?どうかしたか?」

「癒してくれると言ってくれたではないですか」

顔を赤くして照れるその顔は、若くして騎士団にいるような感じではなく年相応の可愛らしい女の子のようであった。


「わかったよ。俺は何をすればいい?」

「頭を···撫でて欲しいです」

そう言われキョトンと少しした俺は不意に笑ってしまった。

「あっはっは」

「なんで笑うのですか!」

「いやあまりにも可愛らしいお願いだったからな」

「別にいいではありませんか」ムスッ

「ああいいよ」


そしてミサラ頭を撫でる

「·····///」

「あ、ありがとうございます!」

「ああ」

「それじゃあ寝ようか」

そして俺たち2人はベットの中に入る。


「あのシライシさん」

「なんだ?」

「あの···その···抱き着いて寝ても···いい···ですか?」

「·····」

(何だこの可愛い生物は!)

金髪の髪で口元を隠しながら言うミサラは破壊力が凄かった···

「いいぞ」


「シライシさんの背中おっきいですね」

「そう···かな?」

「はい、男らしい背中だと思います」

「ありがとう」

「あのシライシさんのこと、水城さんとお呼びしてもいいですか?」

「どうして突然?」

「いやならいいんです」

「いいよ別にそこまで気にしてるわけでもないし」

「ありがと···うござ···います···」

ミサラは眠ってしまったようだ



(明日は絶対、こいつらのことを···守ってみせる)

この思いを胸に俺は眠りに着く。

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