第6話 巫女

そして俺たちは護衛相手の巫女に会うためギルマスが教えてくれた教会に向かうのだった。


「これはでかいな」

俺は広場の中央に聳える大きな教会に驚いていた。


「それはそうでしょう。ここは王都ただ一つの教会これくらいでなければ国の沽券に関わります。」

「思ったんだがこの国の推奨している国教はなんなんだ?」

「アデナ教です。他の国の国教としてはゼニス教、ミセリス教などが有名でしょうか」


「なぁミサラこの世界の国ってどれくらいあるんだ、俺はこの国くらいしか知らないんだが」


「えっと大国の数だとこのリスト王国も含め三つ、他の国だと15国だと思います。」


(なるほど、なかなか多いな。そしてわかったことがある。おれはこの世界のことを知らなさすぎるなもう少し情報を手に入れなければだな。)


そんなことを考えながら俺たち3人は教会内に入り奥の部屋に案内された。


「失礼します。」


「お待ちしておりました」


その部屋の奥のソファーに座る女性が言った


「私が巫女、リアリス=ベルフォニカです。」


(これは俺の冒険者ランクを隠さない方がいいかな)


「Sランク冒険者『星の願い』リーダー水城です。」

俺は営業スマイルのような自然な笑顔で言う

「そしてこっちの2人が俺のパーティメンバーのミサラ、夏です。」


「はい。話は聞いていますよ。


「これはこれはに言われますとお恥ずかしいものですね」


俺がこの挑発的に言われた言葉を返すと、歴戦の猛者のような殺意の入り交じる威圧が飛んできた····


「なにっ···これっ···」

「かはっ···」

ミサラと夏がさっきに当てられ膝をつき吐き気を催す。そして·····夏は気絶してしまった

その状況を見た俺は、怒りを覚え純粋な殺意の威圧と夏たちを囲む結界を貼り常人なら気絶する程の魔力放射を行った。


「これがあんた達の答えなら俺はあんたらをここで・・・消す!」


威圧を行った騎士が言う


「悪かった。許して欲しい。」


「どうして許さなければならない。1人は、気絶までしている。俺の大切な仲間がだ。なぜあんたらを譲歩しなければならない」


「金を払ってSランクになるやつを見たことがある。勇者の権力でなっただけの男だと思った。女連れのこともあって我慢ができなかった本当にすまない」


「私からもお願いします。」


そこにリアリスが頭を下げる姿がいた


「リアリス様が頭を下げる必要はないです!」


「部下の失態は私の失態です私が謝罪するのは、当然です」


(なかなかに肝が座ってるようだな)

「命拾いしたな」


「くっ!」


「ありがとうございます。」


「そんなことはいい早く本題を話して欲しい。」


「はい。私の護衛とゆうのは聞いてはいるとは思いますがゆく国は三体国のひとつトランド帝国です。報酬ですが金貨10枚でどうでしょう?」


「いいだろう日時は3日後だったな。それなら俺たちは帰らせてもらおう」


俺はミサラに回復魔法をかけ夏を抱えその部屋を出てミサラに話しかける

「ミサラ起きて早々だが頼みがある。」

「なんでしょう。」

「教会がなにか企んでいるようだ調べて欲しい」

「なぜそう思うのですか?」

「あの騎士の俺への敵意がおかしかった。何より夏への視線が多かった」

「わかりました。調べてみます」


「すまんな。」

「大丈夫です。後でシライシさんに癒してもらいます」

「そうだな。そうさせてもらおう。こっちはこっちで調べてみる。頼んだぞ」


今日のことは100倍にして返してやる。

俺の全てをかけてでもお前らの計画潰してやるよ

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