第3話 決闘そしてSランク
俺はこの世界に来て初めての対人戦にワクワクしながら昔のことを思い出していた·····
(俺は···あの頃とは違う。この世界で、夏と楽しい旅をするんだ!)
「異世界持込みの裏技····見せてやるぜ」
「可愛がってやるよ···小僧!」
「ルール説明をします。」
決闘はこの30m四方の中で戦ってもらいます。殺傷は禁止、人体に影響を及ぼす魔法も禁止、自己にかける魔法は許可します。場外も禁止します
「両者よろしいですか」
「ああ」
「いいぜ」
「それでは·····」
『決闘開始!』
(まずは小手調べで·····)
俺はギルドマスターの後ろに『空間跳躍』し創造魔法で作りだした長剣で斬撃をくりだした!···だが
「遅いな小僧」
なんとこちらを向かずに片手で受け止めた。
(やるな)
俺は剣を手放し元の位置に戻った
「不意を着いたつもりだったんだがな、やはりスピードでもパワーでも勝てないか····なら」
(俺らしく···創造魔道士の戦いをさせてもらおう)
俺は創造魔法であるスキルを作り出した。
「これであんたは俺に勝てない」
「ほざくな!」
ものすごいスピードで俺の目の前に現れ、大剣を用いた上段からの斬撃。強化魔法を使い勢いが増し、スキルを使ったであろうその大剣は、青いオーラに包まれていた。
「剣聖の一撃受けてみろ!」ギルドマスターは思った。
(俺は···何をしている。明らかに格下のこいつに俺の奥義を使うなんて···まさか···俺は本能的にこれを放ったのか!先程こいつは何かをしていた。だがその程度で覆せるものじゃない····本当に、俺に勝てると言うのか···)
そして俺がその一撃に対しての答えはこうだった。
・・・・・パシッ
指で受け止めたのだ
「なかなかだね」
「何?!」
会場の冒険者が驚いた様子で騒ぎ始めた
〈ギルマスの一撃を指でとめた?!〉
〈嘘だろ!?あんなん出来るやつこの世界にいねーだろ!〉
「次は俺の一撃、受けてくれないか」
「いいだろう」
ギルドマスターの答えはあっさりしたものだった
「ありがとう···なら俺も本気でやらせてもらおう」そして俺は聖剣創造で《聖剣エクスカリバー》を創り出し『空間跳躍』で真上に跳びその瞬間に創り出した付与魔法を使い、
火魔法で作った炎弾、水魔法で作った水弾、風魔法で作った雷弾、土魔法で作った土弾、闇魔法で作った闇弾、光魔法で作った光弾、それに強化魔法を載せた
計
そしてエクスカリバーの聖剣としての能力は·····単純な『
ありえないくらいの威力を発揮されるだろう
そして俺は上空にいるその落下の威力も加えられる
そして念の為結界魔法で周囲を囲む
「行くぜギルマス!」
そして俺は落下し始めた
「こい!水城よ!」
そしてギルマスはそれを真っ向から受け止めた
さすがとしか言い様がないこの威力の攻撃を押し返しているのだ
(なら···!)
俺は体を回し剣どうしの作用点をずらし切りつける
『七聖剣技:
ギルドマスターは膝から崩れ落ち倒れる
「やるじゃ··ねぇか」
「勝者 シライシ ミズキ!」
そこに夏がゲートから走りよってきた
「やったねみーちゃん!すごかったよ!」
「ありがとな。それより夏おっさんを直してもらいたいんだ」
「うん!任せて!」
「それならこれを使え」
聖剣創造を使い仕込み刀をつけた《聖杖トライデント》を創り出した
能力は『自動防御と回復範囲の拡大と回復能力の増加』だ
そして夏が手に取り掲げると天使の翼が舞った。
「天使の聖風!」
天使の羽が風と共に体に触れ、ギルドマスターの傷が治った。
目を開け起き上がるギルドマスター
「素晴らしいな聖女の回復、感謝する」
「いいえ当然のことをしたまでです!」
「そして水城お前もだ」
「どーも」
「約束通りsラン・・・」
「ちょっと待ってくれ」
「俺たちはFランクのままでいい。あげるとしてもせめてDランクまでにしてくれ」
「それは、どうしてた!」
「聖女の夏はともかく、俺の本業は創造魔道士なんでねそこまでの特別扱いはいいよ」
「創造魔道士···そうかお前が突如として強くなったのはそう言うことか···だがそうすると他には創造することは出来なくなったのではないのか俺は長く生きるがお前が最後に見せた剣に魔法を乗せるなど見たことがない」
俺の本当のステータスはこうだ
・・・・・・
白石 水城 職業『創造魔道士/勇者』Lv4
STR:6810 AGI:5274 VIT:7341 MP∞ GP120
魔法:創造魔法 火魔法 水魔法 土魔法 風魔法
光魔法 闇魔法 神聖魔法 強化魔法 極大魔法
結界魔法 星魔法 神代魔法 占術魔法 時空間魔法
断罪魔法 転生魔法 操作魔法 魅了魔法 隠蔽魔法
付与魔法
スキル:『限界突破 聖剣創造 念話 徒手格闘 鑑定 読み盗り』
「なんだ···このステータスはこのレベルこの数値は異常すぎる」
「これはあんたのステータスの二倍を俺のステータスに加えるスキル『読み盗り』だ。そして魔法を剣に乗せたのはこの俺が生み出した付与魔法だこれらを創り出せるのはGPで肩代わりをしているからだ。魔力を使うとその分の精神力も使うことになり魔法発動を感知される。それを避けるためこれを創り出した」
「なるほどその強さも納得だ。だがやはりお前はsランクになっておけ」
「おい?!はなしきいてたか俺は創造魔道士で···」
「関係ないお前は創造魔道士ではあるが勇者でもある。ならばお前も魔族たちと戦うのだろう、ならば緊急時sランクであれば動きやすいだろう。自分の使命を忘れるな」
(それを聞いたら断れねーじゃねえか)
「·····緊急時以外隠蔽させてもらうぞ」
「それでいい、我々もできる限りの支援をしよう!」
「凄いねみーちゃん!初日で最高ランクなんて!これで旅に行けるね!」
「その前に旅の準備と今日泊まる宿を確保だな」
「···ねぇみーちゃん私たちって···お金持ってないけど···どうするの?」
「・・・・・あ」
『その辺は大丈夫です』
突然現れたミサラが小袋を持っていた
「これだけあれば準備も宿も大丈夫でしょうお貸しするので返してくださいね」ジトー
(女の子にお金を借りる日が来るなんて)
「わかってるって·····ん?」
創造魔法発動
大量の金貨の入った大きめの小袋が出現した
「これは私の持ってるグランド金貨と同じものもしかして創造魔法で作ったのですか?」
「これで路銀には困らないな」
「なんか···ずるいねみーちゃん泥棒さんみたい」
「いや?!盗んでないじゃん創っただけだよ!」
「あなたがいるだけで私たち大富豪ですよ」
「まあとりあえず冒険者登録してからにしようぜ」
「これで冒険者登録完了です!」
「お前らはパーティ名はどうするのだ」
(うーん考えてなかったなここは夏に丸投げ··)
「みーちゃんに任せるかな」
「え!?」
「私もお任せします」
「ミサラも!?」
「私たちのリーダーはシライシさんですあなたが決めるのが筋でしょう」
(えぇ〜俺がリーダーなのそうゆう系苦手なんだけどそれにパーティー名はなんて···)
俺はふと外を見ると夜になっていた
(夜···星···きっと綺麗な星空が出てるんだろうな···)
「決めた····パーティー名は『星の願い』だ!」
そして俺たちは無事冒険者登録をしてその長い一日は終わった
・・・・ただ一つ、不穏な影が動き出していた
「聖女様が冒険者に!?」
「なんでも創造魔道士に強制されて連れていかれたとか」
「なんてことを!協会の力を使い救い出さねば!」
(さあ動け我々に恥を欠かせたあのクズを殺すために!)ニヤッ
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