Episode4
『マスター、魔法銃とは本来使用者自身に内在する魔力を弾丸にして敵を攻撃する武器です。故に使用者の魔力が少なければ、すぐに魔力枯渇をおこすのであまり人気をない武器になります。なので『扱いにくい』というわけです』
なるほど、ね。じゃあ僕の場合魔力(MP)が『無尽蔵』ってなってるからいくらでも使えるってことでいいのかな?
『肯定です。マスターの場合、『ホムンクルス』の素体に搭載されている『魔導回路』が、周囲に漂う『
ぶっ飛んだ性能だな……
「あの…タケルさん、魔法銃の入手は何処でー」
「あー、えっと、錬金術師の師匠から、受け継ぎました。」
本当は、『
『マスター、もしかして伝説と言われた錬金術師のことでしょうか?』
そうだけど?
『件の錬金術師は、今から1500年前に亡くなっておりますが、その辺はどう説明するおつもりですか?』
なっ!!えーと、AIさんにお任せで…
『はぁ~、仕方ありませんね。今回は私が何とか考えますから、次回から必ず相談してくださいね』
そんなこんなで、受付嬢さんに上手いこと説明してギルドカードを発行してもらったわけだが、ここでもやはり『テンプレ』と言うやつがあり、FランクからE、D、C、B、A、Sとあり最低ランクのFから始まり上位のランクに行く程危険度は上がるらしい。まぁ、その分名声と実入りがいいので、少しでもランクを上げようと必死に依頼をこなす冒険者は多い。
Fランクの依頼は大したものはないらしいので、とりあえず採取依頼でも受けておこう。
「タケルさん、『薬草採取』を受けられるのですね。こちらの依頼は規定の数以上納めていただければその分報酬が上乗せされますので、頑張ってくださいね。」
「ありがとうございます。行ってきます。」
そういえば、ジークさんに借りた銀貨を返すためにも、依頼をこなさないといけなかった。
さて、依頼をこなすわけだが薬草ってぶっちゃけその辺の雑草と見分けがつかないんだよなぁ~。
『マスター、何故スキル【鑑定】を使わないのですか?そのスキルは何のためにあるのでしょうか?』
うっ!確かに、AIさんのおっしゃるとおりです…忘れてたんだからしょうがないじゃん。
『まったく…しっかりしてくださいよマスター。これからは、バンバン【鑑定】を使っていきましょう!!それはもう息をするように、自然と使いこなしましょう』
AIさん、【鑑定】をアクティブスキルからパッシブスキルに変更する事って、出来ませんかね?
『可能です。マスターがお望みならそのように使用を変更いたしますが?』
でわ、そのようにお願いいたします。
『【鑑定】スキル、
おぉ!目に見えるものが全て、鑑定されている!!スゲー!
……けど、ちょっと目の前に沢山のウィンドウ画面が表示されて、前が見えにくいんだけど?
『マスターの指示通りにした結果です』
えっ、AIさん、もう少し融通を利かせてもらえますか?
『はぁ、またですか。注文の多いマスターですね。もう少し私を労る事を心がけていただきたいものです。…これでいいですか?』
おっと、目の前が見やすくなったな。さすが、AIさん!いい仕事しますねぇ。後の方はなんだか投げやりだった気がするけど、気のせいだろう。
AIさんのサポートのおかげで、『薬草採取』の依頼をこなしギルドに戻る。登録の時にお世話になった受付嬢さんが居たので彼女のところに行こうとしたら…
「おい、小僧!誰にことわって『ミリア』ちゃんと話そうとしてンだ?」
来ました。お約束の『テンプレ』
「はい?受付のお姉さんと話すのに、誰かの許可が必要なのでしょうか?」
「当たり前だろ。てめぇみてーなガキが気安くミリアちゃんに話しかけていいわけねぇだろうが!」
ふむ、ミリアという受付嬢さんは、それほど偉いのだろうか?
『否。マスターに難癖をつけている冒険者が、恋慕している相手と言うだけです』
なるほど。少しでもミリアさんの気を引くために、僕を貶めようとしているだけか…でもそれって、逆効果な気がするのは僕の考え過ぎなのかな?
『肯定です。ミリアと呼ばれる女性から感じる感情は、軽蔑。彼女は自分に言い寄る男性冒険者にあまり良い感情を抱いていないようです』
なんとも困った事になったもんだ…ここでこうしていても先に進まないから、とっとと報告を済ませてしまおう。そして今日泊まる宿を探さないと!
「依頼の報告をしたいのですが、それも『貴方』の許可が必要なのでしょうか?」
「そうだ。そして、俺がお前に言うことは『別の受付に行け』だ!」
あぁもう、面倒くせぇ~。
「『ジグ』さん、勝手な事を言わないでください。タケルさん、報告を受け付けますのでこちらへどうぞ。」
ミリアさんに促されて、報告を済ませようと席に移動する。着席したところでいきなり襟首を掴まれ勢いよく後ろに引っ張られる。新人冒険者らしく受け身をとらずスッ転ぶ。とりあえずジグとか言う冒険者の自尊心を満たしてやれば、満足するだろう。
「ギャハハ、ダセー。それでも冒険者かよ。なぁミリアちゃん、あんなダセー新入りより俺の方がいいだろ?」
「ジグさん、ギルド内での暴力行為は御法度ですよ?ジグさんもCランクの冒険者ならそれくらい理解している事でしょう!」
「ミリアちゃん、これは『教育』ってヤツだ。新入りは、先輩をたてるってことを『身体』で覚えてもらわねぇとなぁ。」
「それはだたの『屁理屈』でしょう!そうやって何人の新人さんが辞めたと思っているんですか!」
ミリアさんは、カウンターから飛び出し僕の側に来る。
「タケルさん、大丈夫ですか?ジグさん、この事はギルドマスターに報告させてもらいます!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここまで読んでいただきありがとうございます。これから先の話は現在執筆中ですが、『ノリ』と『勢い』だけで始めたものなのでなかなか筆が進んでいない状況です。リスナーの皆様にご迷惑をおかけしますが、なるべく定期的に投稿できるよう努めて参りますので、温かく見守っていただければ幸いです。これからも創造者(クリエイター)(仮題)をよろしくお願いいたします。
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