Episode3
研究所を出るにあたりいろいろと物色した結果、武具の類いが一つも無かったのでAIさんにアドバイスをもらいながらスキルを使い造りました。
【
日本男児なら一度は憧れる武器と言えば、やっぱり日本刀でしょう。
【
【
若干、いやかなり厨二病的な感じで創ってしまった
【白Yシャツ】……研究所に置いてあったYシャツを参考に造り上げ物理、魔法、精神攻撃を無効化する。汚れも劣化もしないスグレモノ。タケル専用。
【黒スラックス】……研究所に置いてあったスラックスを参考に造り上げ物理、魔法、精神攻撃を無効化する。汚れも劣化もしないスグレモノ。タケル専用。
【革靴】……研究所に置いてあった革靴を参考に造り上げ物理、魔法、精神攻撃を無効化する。靴擦れも汚れも劣化もしないスグレモノ。消臭機能付き。タケル専用。
アンダーシャツとトランクスについては消臭機能と汚れ、劣化無効機能付き。
AIさんこれから、どうしたらいいと思いますか?
『マスター、まずは街に行く事を推奨します。この研究所より北東に『フィクシア』という街があります。その街で冒険者ギルドに登録することを推奨します』
冒険者ギルド……魅惑的な響きがする。Web小説やラノベ愛好家の僕にとって心踊る響きじゃないですか!!善は急げという言葉のとおり『フィクシア』の街に急ぎますか。
『あっ、因みに『フィクシア』までの道のりですが小さな村落を三つ程経由します。』
うん?ソレってどれくらいの距離?
『ざっと、ニューヨークからロサンゼルス(約4,000㎞)ですね』
AIさん……ソレ何日かかる?
『徒歩で移動する訳ですから、約912時間、だいたい38日ってところでしょうか。ほぼ野宿です』
マヂデスカー。
『マスター、新たに〈飛翔〉のスキルを創造させてはいかがでしょうか』
空を飛べば早く着く!!
「スキル
◇◇◇◇◇◇◇◇
タケル 16歳
Lv1
HP 消費する事は無いでしょう
MP 無尽蔵
Atk 本気を出せば素手で惑星を粉砕できます
Def 本気を出せば核攻撃すら耐えられます
Agi 本気を出せば光の速さで移動できます
Luck 本気を出さなくても不運が裸足で逃げ出します
〈スキル〉
言語理解
錬金術
鑑定
武術の極み
魔導の極み
飛翔 New
◇◇◇◇◇◇◇◇
【飛翔】……空を飛ぶ事が出来る。Agiに比例したスピードが出せる。
それじゃ、いっちょ空を飛んで……あれ?別に徒歩でもいいンじゃね?
『………確かに』
AIさ~ん。まぁ、創ってしまったものはしょうがない。いずれ使う時もあるだろう。それよりも、『フィクシア』までのナビゲーションよろしく。
『イエス、マスター』
こうして、僕はAgi全開走行で無事『フィクシア』の街に到着できた。できたのだが、ここで問題が発生した。それは…
「ようこそ、フィクシアの街へ。身分証を見せてもらえるかい?身分証がなければ銀貨1枚と簡単な審査を受けてもらうけどいいかな?」
マヂ!?身分証も銀貨も持って無いンですけど……
『マスター、スラックスの右ポケットに身分証を創造しておきました。お使いください』
ちょっ、まっ、AIさんソレ公文書偽造やん。犯罪でっせ!?使えるわけ無いやん。
『仕方ないですね。ならば、銀貨を……』
それも偽造やん。あきまへんって!?
「うん?もしかして、どちらも持って無いのかい?」
「………はい。」
「そうか、じゃあ銀貨はオレが貸してあげるから簡単な審査を受けてもらおうか。」
えっマヂで!?この人、神や。捨てる神あれば拾う神ありってこの事をいうのか。
『マスター、違うと思いますよ』
なんだっていいじゃん。この衛兵さんは僕を街に入れてくれるンだから。
「それじゃ、この水晶に手を置いてもらえるかい。………はい、いいよ。青、犯罪歴は無しだから通っていいよ。ただし、銀貨は三日以内に返してくれよ!」
「ありがとうございます。冒険者ギルドは何処に行けばありますか?」
「冒険者ギルド?それなら、この通りをまっすぐに行けば広場に着くからその広場を右に行くと見えてくる。剣と盾のマークがあるからそこが冒険者ギルドだよ。」
「丁寧な説明、ありがとうございます。僕はタケルと言います。」
「タケルか。いい名前だな。オレはジークだ。頑張れよ。」
僕はジークさんと別れ、ギルドを目指して歩く。しばらく歩くと剣と盾のマークがある建物が見えてきた。ジークさんの言っていた冒険者ギルドだ。
スイングドアをくぐり、建物の中に入る。昼時なのか建物内にあまり人はいなかった。
受付カウンターに近づくと一人の受付嬢が立ち上がり挨拶をしてきた。
「ようこそ、冒険者ギルドフィクシア支部へ。本日のご用件はいかがでしょうか?」
「えっと、冒険者の登録をお願いできますか?」
「登録ですか?畏まりました。では、こちらの申請用紙に必要事項を記入していただきます。代筆はご利用なさいますか?」
「いえ、大丈夫です。………あの、使用武器はどう記入したらいいですか?」
「………タケルさんは、どの武器をご使用なさいますか?」
「これなんですが……」
僕はカウンターに刀と銃を置いてみた。
「ッ!!魔法銃!?失礼ですが、タケルさんは何処でこの魔法銃を入手されましたか?」
魔法銃?この世界にも銃は存在しているってことか。しかし、この受付嬢さんの反応からしてかなりのレアアイテムとみた。
『肯定です。この世界で最もレアな武器になります。ただしそれは『骨董品』で『扱いにくい』武器としてですが』
あ、扱いにくいのかよ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます