Episode2
創造神様の暴走により、承諾も無しに異世界に送り付けられました。
話しの前後がおかしいって?うん、僕もわからない。
『マスター、貴方はあのポンコツ造物主によってこの世界に送られました。ただマスターはあの時点で肉体を失っていましたので、ポンコツ造物主により新たに肉体を創造されました。しかし、そこはポンコツクオリティなのでマスターの肉体は通常(この世界)の人間の基準を遥かに上回るスペックを持っていました』
うん、AIさんの言ってる意味が解りません。
どういうこと?
『この世界の人間の基準を100とすれば、マスターの場合桁が三つ程上になります。ただし、今のマスターはあのポンコツ造物主の肉体に加えて、この世界で伝説と言われた錬金術師が造り上げた最高傑作である『ホムンクルス』の素体に受肉しました。よって、『ちょっとコンビニに行く』感じで世界征服が可能です』
はぁ!?ナニソレ、怖っ!!完全に人間辞めてるよね?
『肯定です』
マヂデスカ~。高校卒業する以前に人間を卒業してしまったか~。
『マスター、ドンマイ』
あれ?なんだろう、AIさんがいい笑顔でサムズアップしている姿が見えるンだけど…
なんでかな、目から汗が……
『因みに、素体には『魔導回路』が搭載されていますので、マスターは『魔法』が使用可能です』
ナンデストー。ってことは、僕は魔法使いになれる!?
『肯定です』
ヒャッホー。
…って、魔法ってどうすれば使えるの?
『錬金術師の残した資料によれば、『魔法とは
AIさん…その資料とやらは何処に?
『マスター、それは『乙女の秘密』というものです』
乙女!?AIさん、乙女なの?AIさんに性別なんてあったンだ…
『失敬な!!この声色と気品溢れまくる立ち居振舞いを見れば、誰でも解ることでしょう』
うん、ゴメン。AIさんの存在って、僕のなかにしかないよね?姿形が見えないのに、『立ち居振舞い』とか言われてもわからないかな。
『マスター、そこは嘘でも肯定するところですよ?』
全力で遠慮します。僕は『正直が服を着て歩く』とまで言われてるから。
『マスター、ソレ自分で言っちゃいます?』
AIさんも人の事言えないよね?
まぁ、漫才的なことはこれくらいにして、ここは何処?
『錬金術師の秘密の研究所らしいです』
なるほど~、だから僕は全裸なんだ…。
『マスター、いい加減、前くらい隠していただけますか?日本人の平均を大きく上回るモノをぶら下げたままでいられると、乙女にはちょっと刺激が強すぎます(照)』
まだ乙女とぬかすか…しかもなぜだか、手で顔を隠しているが指の間からチラチラ見ている姿が幻視できるのは気のせいだろうか?
とりあえず、服になるようなものがあればいいンだけど…そんなもんあるかな?
『マスター、ステータスの確認を推奨します』
えっ?ソレってどうやるの?てか、今?
『はぁ~、私がマスターのステータスを表示しますから確認してくださいね』
えっ、僕何かAIさんの機嫌を損ねるような事した?
◇◇◇◇◇◇◇◇
タケル 16歳
Lv1
HP 消費する事は無いでしょう
MP 無尽蔵
Atk 本気を出せば素手で惑星を粉砕できます
Def 本気を出せば核攻撃すら耐えられます
Agi 本気を出せば光の速さで移動できます
Luck 本気を出さなくても不運が裸足で逃げ出します
〈スキル〉
言語理解
錬金術
鑑定
◇◇◇◇◇◇◇◇
ナニコレ?ゲームのステータス画面でもこんな表示しないよね?
『マスターは、人間というより生物すら卒業してしまいましたね』
ハハハ、モウナンデモアリデスネー
『
AIさんの指示に従ってスキルを創る。
「スキル
◇◇◇◇◇◇◇◇
タケル 16歳
Lv1
HP 消費する事は無いでしょう
MP 無尽蔵
Atk 本気を出せば素手で惑星を粉砕できます
Def 本気を出せば核攻撃すら耐えられます
Agi 本気を出せば光の速さで移動できます
Luck 本気を出さなくても不運が裸足で逃げ出します
〈スキル〉
言語理解
錬金術
鑑定
武術の極み New
魔導の極み New
◇◇◇◇◇◇◇◇
【武術の極み】……〈剣術〉〈槍術〉〈格闘術〉等のあらゆる武術を使いこなせる。
【魔導の極み】……あらゆる魔法を精密に扱う事ができる。
さて、いい加減服を着ないと風邪をひいてしまうかもしれないな。
研究所(長いので略しました)を探索。と言ってもそれほど広くはなく、寝室と研究室、キッチンに風呂場とトイレというシンプルな造り。
寝室のクローゼットにYシャツとスラックス、下着に靴下と靴。うーん、なんだろう前の世界で見たことある服と似てるけど、こっちの世界の服も変わらないのかな?とりあえず、服を着て外をみてみようか。
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