13_美少女とベッドイン

俺のベッドの隣に、飛び切りの美処女が横になっている。

しかも、こっちを向いて微笑んでいる。


どうしてこうなった!?


最初は、俺がベッドを彼女に譲るという話からスタートした。

そしたら、堀園さんは断固として断った。


俺はちょっと凹み気味に聞いた。

思い切って。

俺の普段使っているベッドは嫌なのか、と。


そしたら、全力で否定していたので、じゃあ、ベッドを使ってくださいと伝えると、全力で断られてしまった。


俺が父さんのベッドに寝て、堀園さんが俺のベッドに寝る案を思いつき『これだ!』と思ったけど、それも否定されてしまった。

一緒の部屋がいい、と。


それはそれで俺的には色んな意味で困るのだが、1つの部屋に2人で寝ることは確定らしい。

そうなると、選択肢は狭められ、その一つが1つのベッドに2人で寝ることだった。


堀園さんは、すごく乗り気だった。

乗り気なの!?


一応セミダブルだから、シングルよりは広いけど、2人が寝ると十分な広さがあるとは言えない。

ベッドは壁に付けているのだが、壁側が俺、反対側が堀園さんといことになった。

それは良いけど・・・


とりあえず、俺が、ベッドに横になる。

なんかすごくイケないことをしているような気分。


布団をかけて横になる。

その後、堀園さんが入ってきたのだが、布団を少しめくって『おじゃまします』と小さく言ってから布団に入ってきた。


もうね、それだけで腰砕けですよ。

めちゃくちゃかわいいな。

そして、いい匂いがする。


俺はこの状況で一晩耐えられるのか!?


「おやすみなさい、あ、セリカくんのにおいがする」


「え!?ごめん。臭い?」


「んーん、いい匂い。ふふっ」


その『ふふっ』はどんな意味がある『ふふっ』なの!?


狭いベッドに2人も寝るもんだから、身体のどこかが触れてしまう。

しかも、相手は俺のTシャツを着ているだけの状態。


その下は『乙女の秘密』なので、どうなっているか分からないのだ。


俺の心臓の音は自分でも聞こえるくらいに高鳴っている。


しばらくすると、寝息が聞こえてきた。

俺の目の前で極上の天使が寝ている。


呼吸に合わせて胸の辺りが上下に動く。

それだけで俺はなんか爆発しそうだった。


ベッドの中で他人の寝息が聞こえる経験がなかったので、ホントにドキドキしていた。

俺は2つの意味で寝られなかった。


一つは、他人の寝息が聞こえること。

もう一つは、それが飛び切りの美少女のもので、手を伸ばさずとも触れ合う距離にいるということ。

ああ、今夜は徹夜かな。


明日も休みだから別にいいけど・・・

そんなことを考えているうちに少しずつ眠りに落ちていく俺だった。

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