東富士演習場より異世界転移
ある夏の日、防衛大・防衛医大の合同学生小隊による演習が行われた。
編成は、防大生4人、防衛医大生2人、そして指導官として現職自衛官が2人
むろん、彼等はもっと大きな大隊規模での演習に参加した中のほんの一握りの小隊=パーティーに過ぎなかった。
普段は勉学ばかりで野外訓練の殆どない防衛医大生に、実際の自衛隊の訓練・演習の雰囲気を味あわせる程度の、研修的な訓練であり、防大生は各学年1名、防衛医大生は2年が1名 5年が1名だった。
とはいえ、野外自活訓練も兼ねており、指導官の現職自衛官は陸自の若手幹部1人に若手陸曹1名。それぞれがレンジャー徽章を有した猛者である。
若手幹部「俺は百武。百武健(ヒャクタケケン)2尉だ」
若手陸曹「自分は朽木。朽木三郎(クツキサブロウ)3曹で在ります」
防大4年「自分は、宇喜多。宇喜多尚文(ウキタナオフミ)学生であります」
百武「宇喜多学生が、この班のリーダーだね。まあ2泊3日の訓練だけど、なにも君たちにレンジャー課程をやれという訳じゃないので安心したまえ。蛇やカエルは捕まえられたら調理するけど、基本的に3食レーションだ。もっとも今朝の朝食と最終日の夕食以外の7食を各自携行するし、班長の君は無線機を背負って貰うので、それなりに体力は使うと思う。もちろん89小銃に空砲80発も持ってもらう。まあレンジャー訓練などで分隊支援火器 MINIMIを担がされる奴に比べたら軽い物だから安心したまえ」
彼等を載せた自衛隊の3.5t半トラックは東富士演習場に到着したはずだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます