隠し事

 夏希は僕の一言を聞くと、不思議そうな顔から急にキラキラと満面の笑み広がり、サンタさんにプレゼントを貰った子供のような顔をしている。


 「すごく行きたい!パレードとか色んな所で写真撮ったり、ネズミーさんに会いたい!あと、あと!他には!・・」


 今から行くのだと勘違いしてるのかと思う程に浮かれ、やりたい事を一つ一つ指を折って数えていた。


 「嬉しそうで良かった」

 「そりゃもちろん!ずっと行ってみたかっただ!」


 ご機嫌な夏希は聞き覚えのある鼻歌を歌って体を揺らす。ギシギシとベットが揺れて、意味深な音のように聞こえる。お母さん達はどう聞こえているのだろうか?


 「ハローシティー、出来たてのポップコーンはいかが」

 「いやヨンリオやん!なんならハローシティーって言ってるし」


 盛大に敵対派閥のポップコーンが作れる、ゲームセンターにある機械の曲を歌ってきたので、全力でツッコミを入れるとそっか!と驚き、二人のツボには入ってしまい大爆笑した。

 

 笑い疲れて何となく一緒に、座った状態からベットに勢い良く倒れ込んだ。するとマットレスの下側からビジ!っと嫌な音がした。大笑いして楽しかった空気が一気に冷え切り、目だけで会話をする。


 (やったか?)

 (やったな)


 恐怖を感じながら下を覗くと、ベットの足にヒビが入っており背筋が凍った。


 (何も見ていない)

 (見ていません)

 

 信頼出来る仲間とアイコンタクトを交わし、一言も話さずそっと寝室から出て、何も無かった事にする。


 「じゃあ降りよう」

 「そうだね。何も無かった。うん」


 一緒に自己暗示をかけて脳へ忘れたと思い込まし共犯という固い絆で僕達は結ばれた。

 ぎこちない笑顔で階段を降りリビングに向うと、ガールズ達の団欒だんらんがあり、その中でたった一人男性が、混ざって楽しんでいた。


 「あれ?オセロさん?」


 その人物とはオセロさんで、飲んでいるコーヒーを下ろして僕へ話しかけてくる。


 「良く寝てたな。今日も大変だったらしいじゃないか」

 「まぁね。おかげでしばらく軽くしか魔力使えないし散々だよ。安静にしないと監視に怒られちゃうし・・・」


 ちらりとリンを見ると目を光らせられており、見張ってますよとアピールをされてしまった。

 リンは元がホーリードラゴンという、誇り高い種族なので根っこの深い部分から真面目だ。

 その為言ったことは絶対に守るので、たった一度の送られた視線で、僕は強い意思を感じ絶対隠れて魔法を使うのは不可能だと理解した。


 約二週間皆で一緒に居たので、オセロさんもリンの性格を把握しており、視線の先にいる彼女を見て可哀想な僕へ同情する言葉がかけられた。


 「そうか。それはしばらく大変そうだな。お疲れ様」

 「どーも」

 

 

 オセロさんは言っている言葉とは合わない、テンションの高い声であわれみ、少し苛立たしく感じる。

 だが後の発言で、その理由を一瞬で理解し逆に大喜びした。

 

 「何かダンジョン協会は、かなり儲かったらしくてな。ハルトの家にお見舞いに行くと言ったら、予算はいくらでも使って良いから、美味いものを持っていけって達しが出たんだよ。だから最近人気の高級生フルーツゼリーを、経費で買ってきたから後で食えよ」

 「まじか!?ありがとうございます!」


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 最近の細かく区切る書き方と、そこそこ文を纏めた書き方どっちが見やすいですか?

教えて貰えると嬉しいです。


 二話 転生特典は「愛情」と「美食」でおねがいします 修正しました。気になる方は読んでみてください。大きく変更はしていません。


 コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らなく辛い状況です。

 励みにもなりますので、全力でフォローや☆にレビューお願いします!

 特にレビューをお願いします!10回くらい書いてください‪。強制です‪w


 ダメな所があれば教えて頂けると嬉しいです。


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 採用して欲しい魔法がありましたらコメントお願いします。

 威力や効果も一緒にあると嬉しいです。

 そして新しくもう一本書こうかなと思っています。どんな作品が見たいか教えてもらえると嬉しいです!

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