最強自重せよ

 この発言で皆は呆気にとられ、特大サイズのため息が同時に聞こえた。そんな中夏希だけ違う反応をしており、目が合いそうになると逸らされ、完全にご立腹のようだった。


 完全にやらかしているらしく、一応過去の自分に反省するように言い聞かせておこう。反省しろ自分。


 全員呆れて誰も声が出ず、静かな空間が続いたが疲れた様子のリンが、力なく尋ねてくる。


 「覚えてないの?」

 「全く覚えてない」


 元々覚えて無く、その間の事を聞こうとしていたくらいなので即答すると、更に疲れが増したような顔になり、ゆっくりと教えてくれた。


 「カクカクシカジカあって、ハルトは倒れたんだって。その時私は幼稚園で変な魔力操作しているのは分かってたから、気にしてたのだけど意識が飛んだのを感じて、一人で幼稚園に向かったの。そこで倒れたハルトと、泣いて抱き着いてる夏希ちゃんを見つけて、家に連れて帰ったって訳。思い出せそう?」

 「まぁ、何とか」


 夢だと思っていた事が、まさか現実だとは思っていなかった。目覚めた場所が家のベットだったのもあるが、記憶が何と言うか柔らかくいつも通りの定着の仕方をしていなかったからだ。


 分かりにくいと思うが、いつもならしっかりと整理して収納されている記憶が、脳へ完全に定着しておらず少しふわふわと浮いてるような感覚だった。一夜漬けで覚えた教科書の内容がテスト本番が終わり、段々と薄れていった後のような感じに似ている。


 「ハルトしばらく安静にしないとダメだからね」

 「何で?」

 「魔力回路ズタボロで、そのまま使ってたらいつか魔力使えなくなるよ」

 「まじで!?」

 「まじです」


 目が覚めた時に体が重たいと思い、寝起きのせいか変な所で寝てしまっていたからだと思っていたが、そういうことだったのか。

 日常で体の動きを魔力で補っている部分があり、その部分が力を上手く使えていなかった為、想像以上に負荷がかかったのだと理解した。


 「ちなみにどれくらい?」


 リンは僕の質問に口へ握りこぶし持っていき、人差し指を唇に当てて考え込む。そして大凡おおよそで答えてくれた。


 「んー多分早くて一ヶ月とかかな?でも魔力を抑えて生活したら三週間、ずっと自己治癒に魔力を当て続けたら、二週間前くらいで治ると思うよ」

 

 相当重症なようで早くても二週間近くかかってしまうらしい。怪我や病気なら数秒に治せるのに面倒くさい。早く治らないものだろうか。


 「使える魔力量は?」

 「体内で貯められる魔力量の三割でどうしようもない時は四割まで許可します」

 「そんなの生きていけないよ!三割とかアップ程度で使い終わっちゃう!」

  

 少し盛っている部分はあるが、フェストと散歩兼訓練に行くと毎回、八割近く魔力を消費するので三割は全く使い物にならない。

 体が温まり今から全力でやるぞと意気込んで、軽く打ち込んだら終わってしまう量だ。


 「その三割を生活と自己治癒に使うから、実質使える魔力量はほとんど無いよ」

 「そんなー。無理だよー!」


 リンはニヤリと笑って僕の頭に、手をぽんと置いてドンマイと意地悪してくる。

 ただ全部自己責任なので何も言い返せないのが辛かった。


 「しばらくは五歳と同じように生活しなさいって事ね。お手伝いはしてあげるから」

 「はーい」


 この短いハルトの人生で一番元気の無い返事をした。しばらく極貧生活になりそうだ。



 

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 最近の細かく区切る書き方と、そこそこ文を纏めた書き方どっちが見やすいですか?

教えて貰えると嬉しいです。


 二話 転生特典は「愛情」と「美食」でおねがいします 修正しました。気になる方は読んでみてください。大きく変更はしていません。


 コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らなく辛い状況です。

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