白夢異常事態
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
夏希は僕の横で大きく口を開けて叫び、鼓膜が敗れそうな程に震える。キーンと耳の中が鳴り、しばらく音の聞こえが悪くかった。
「先生どういう事ですか?」
理解できない特進クラスのモブA子は手を挙げて質問した。けれど顔が青白い美雪先生は反応を示さない。
「先生!先生!」
「ハッ!ごめんね」
考え事をしおり、自分の世界から帰ってきた美雪先生は、慌てて一言残し教室を走って出て行った。
「皆ちょっと待っててね!白夢さんもここに居て」
大きなと走る音が響き渡り、案の定また廊下を走るなと怒られていた。
「そんな事言ってる場合じゃないの!ハルト君の歳が間違ってたの!」
「はぁ!?どういう事だよ!?」
「だから間違ってハルト君が一学年上のクラスに居たの!」
「やばいだろ!?早く園長先生に報告しに行くぞ!」
「分かってる!だから走ってるの!」
「俺も一緒に行く!」
何やら美雪先生は男の先生を携えて職員室に向かったようだ。
「あんた達何走ってるの!子供達に示しがつかないじゃない!」
声的におばちゃん先生も走る所を注意をしたらしい。
「おばちゃんそんなこと言って場合じゃねぇよ。ハルト君歳を間違って入ってきたらしいぞ」
「はぁ?説明ちゃんとしなさいよ」
結局また一人増えて三人の足音が幼稚園に響いてしまった。
「ハルトあんた五歳なの?」
夏希はオドオドとして、いつも通り変わりない僕の顔を、何度も揉むように触り確認しながら聞いてくる。
「ぼぐごはいぶぁよ(僕五歳だよ)」
「誕生日が来てないとかじゃなくて?」
顔を弄り回されてるので、まともな声が出ず頷いて答えると、信じられないものを見ているのように驚かれてしまった。
「年下、だったの・・・」
唖然とした夏希から無理やり手を剥がし、動いて乱れてしまったゆっくりと服を整えた。
皆の前なので
大体一ヶ月一緒に生活し、何も違和感を持たず歌の発表会にダンジョン遠足と、イベントをこなしていた自分が怖すぎる。
まぁ意外と年齢を聞かれる機会が無く、他で区別出来る所は見た目と知性(おっさん)しかないので、仕方なかったのだろうか?
それにしても、気付かなかった僕や書類を通した幼稚園側も悪いだろうが、間違って書類の年齢欄を書いたお母さんの天然っぷりは酷すぎる。これからの人生に不安を強く覚えた。
「ハルト。何があったの?」
白夢さんは所属する特進クラスに初めて顔を合わせ、自己紹介をしただけなのに大騒ぎになってしまい、あたふたして自分のせいかと、不安そうな表情で僕に近寄り袖を掴んできた。
「大丈夫だよ。こっちでトラブルが起こっただけだから」
「それなら、良かった」
勘違いと分かり安心したようでほっとため息を吐き、僕の胸へ頭突きをするように頭を押し付けてきた。
その姿を見てどうしてか不機嫌になった夏希は、僕達に怒鳴り散らしている。
「見せつけるな!あんた達距離が近すぎるわよ!」
「いやいや。見せつけてないから」
そんな不機嫌な夏希を、無意識で軽く受け流してしまい、気付いた時には取り返しのつかない事になっていた。
体内から漏れないよう魔法を付与した指輪で、封じ込められるマックス値以上のどす黒い魔力を大量出し、ゆっくりと近付いて来ているのだ。
「ちょっと待って!それは冗談じゃなくてマジで死ぬから!絶対に聖女が出して良い魔力じゃないよ!」
これは命の危険を感じる。何とかして弁解しご機嫌を取らねば。
「白夢さん!一回起きてくれ!そうじゃないと僕達をの命の危険が!」
白夢さんに必死でお願いし肩を揺らしたが全く反応が無く、まるで力を完全に託して倒れ込んでいるように感じた。
「白夢さん?」
肩を掴み僕の胸から離すと足がストンと吸い込まれるように折れ、膝を地面に付け本当に倒れ込んでしまう。顔色を確認すると白く青ざめており、冷や汗が出て顔を歪めていた。
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今回の細かく区切る書き方と、そこそこ文を纏めた書き方どっちが見やすいですか?
教えて貰えると嬉しいです。
二話 転生特典は「愛情」と「美食」でおねがいします 修正しました。気になる方は読んでみてください。大きく変更はしていません。
コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らなく辛い状況です。
励みにもなりますので、全力でフォローや☆にレビューお願いします!
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ダメな所があれば教えて頂けると嬉しいです。
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そして新しくもう一本書こうかなと思っています。どんな作品が見たいか教えてもらえると嬉しいです!
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