感動の再会!?

 「美雪先生大丈夫かな?」


 ずっと時間に追われているので心配しつつ、夏希の横の席に座り二十分程度教室で待っていると、こってりと絞られて覇気の無い顔で戻ってきた。


 教室の扉は下半分が見えない状態になっているが、上のガラス部分で下を向き口を動かしているのが確認出来たので、新しい子が一緒に居るのが分かる。


 扉が開いて美雪先生が一人で入ってくる。そして特進クラスに新しく加入する子供を、教室へ呼ぶ前に注意とお願いをされた。


 「今から特進クラスに新しくお友達が増えます。仲良くしてください。その子は体が弱いので、一緒に居る時に気を付けて欲しい事があります。体を動かすとすぐ気持ち悪くなったり、お薬のせいで眠くなったりするそうです。なので走ったりとか暴れたりさせず、体調が悪そうだったら急いで教えてください。そして仲間外れにしないでお友達になってあげてね」

 「「「はーい!」」」


 子供達は僕が初めて教室に入った暗い空気と違い、元気に返事をして眩しい程に明るい受け入れモードになっていた。

 僕の時はあんなにジメッとした教室に、夏希に怒鳴られるサービスまであったのに差が酷すぎるのではないだろうか。


 「入って来て」


 そんなくだらない事を考えていたのだが、教室に現れた女の子を見ると全てがどうでも良くなり、その子に目が離せなくなった。


 「初めまして。白夢しらゆめ茜雫せんなです。迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします」


 ふわふわとした話し方で自己紹介をした彼女は、リアムが言っていたように長い白髪で、明るい青に薄い緑の混じった、宝石のように透き通ってクリっとした目。そして日本人離れしているが、幼く子供らしい受けの良さそうな丸い顔。一瞬息が止まってしまう美しさだった。

 

 その美しい容姿を見て、探し続けていた少女がこの子だと脳が訴えかけてくる。

 すかさず赤ちゃんの時の事で絶対に覚えていないだろうが、もし覚えているのならばとすぐに分かる合図を送った。


 「・・・僕の事を分かる?」


 テレパシーで脳内に声を届けたのだ。

 すると女の子は首を振り周りを探し始めた。


 「どうしたの?」


 突然の奇行に美雪先生が心配して声をかけたが、気にする事なく首を振りテレパシーの主を探している。

 そこで僕が手を振って合図をしてあげると、泣きそうな笑顔で振り返してくれた。


 「久しぶりだね」

 「覚えてたんだ」

 「一度も忘れた事ないよ。だって私の一人だけしかいない友達だもん。ハルト」


 こうして僕達は感動的な五年越しの再会を果たした。


 「「どういう事!?」」


 美雪先生の夏希はそれそれは大層驚いており目を丸くし、良いムードなのに気が利かない横に座っている女の子は、勘違いじゃなかった訳?と強く揺らしてくる。


 「夏希死ぬ死ぬ脳が震える」

 「震えるじゃなくて揺れるでしょ!そんな事より説明してよこの状況!」

 「知らないよ。こっちが聞きたいから」


 美雪先生の説明で歳が違うと言われていたのに、何故か来たのは同じ日に生まれた女の子だったのだ。本人が驚かないはずがないだろう。


 「美雪先生!年下って言ったじゃん!」

 「え?そうよ!この子今五歳だもん。ハルト君一つ上の学年じゃない!」

 「何言ってるの!?その子と誕生日一緒だよ!」

 「え?」


 美雪先生は更なる驚きで言葉が詰り、夏希は理解出来ずにちゃんと説明しろ!っとまた体を揺らしてくる。

 

 「僕だって今年五歳だよ!」

 「「え!?」」


 その場で美雪先生はスマホを取り出し、即座に電話をかけ始めた。


 「ハルト君お母さん!ハルト君って何歳ですか?」


 すると少しの間が空き、不安そうな顔でボソッと呟く。


 「ハルト君本当に五歳だった」


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 今回の細かく区切る書き方と、そこそこ文を纏めた書き方どっちが見やすいですか?

教えて貰えると嬉しいです。




 二話 転生特典は「愛情」と「美食」でおねがいします 修正しました。気になる方は読んでみてください。大きく変更はしていません。


 コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らなく辛い状況です。

 励みにもなりますので、全力でフォローや☆にレビューお願いします!

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 そして新しくもう一本書こうかなと思っています。どんな作品が見たいか教えてもらえると嬉しいです!

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