子供な最強と優しい先生達
そう考えて説明しこの場から去ろうとした。
けれど残念そうな顔をする先生も多々居るが、誰一人僕の周りから離れなかった。
そんなに聞きたいのかと、ちょっと
「そう逃げなさんな。可愛い顔に面倒くさいって書いてあるよ」
「え!?」
「皆の手を見てみな」
そんなに面倒くさそうな顔をしていたかなと片手で顔を揉みつつ、言われた通りに見ると先生達全員が何かを持っている。
何だろうとよく見ると、有名所のチョコやお菓子に沢山のスイーツだった。
「皆ハルトに感謝してるんだよ。いつも何か困ったら手伝ってくれるし、ダンジョンでも助けてもらって、全体でお礼しようって話したんだ。それで今日来るって教えてもらったからプレゼントを持ってきたんだ。まぁまいんに邪魔されるからすぐ渡せなかったけどね。そういう訳だから面倒くさそうな顔しないで、受け取ってくれないかい」
まいん先生はごめんなさいと軽く謝り、チョコレートの箱をおばちゃん先生のプレゼントの上に重ねた。そして美雪先生からも一緒に手作りのクッキーを貰う。
僕は自分の過ち気付き深く後悔した。
こんなに優しい人達へ酷い態度をとってしまった。どうしてちゃんと声に耳を傾けなかったのだろう。最低な男だ。
自分へ対して不甲斐なさの怒りと感謝の気持ちで目頭が熱くなった。
「皆さんの思いも知らず、酷い態度とってごめんなさい。こんな僕の為に有難う・・・」
「そんなの要らないからさっさと受け取りな!堅苦しんだよ。誰も気にしてないから早くしてくれ。心配な子供達が待ってるんだ」
「はい。すみません」
まいん先生の次は僕が弄られ、職員室は先生達の笑い声で包まれた。どんな顔をすれば良いか分からなかったが、嫌な感じはせず自然と口角が上がり笑顔になる。
そんな僕の前に来た先生達はありがとう、どうぞ、これもあげる、残すなよと腕の中へ四方八方からプレゼントを渡され、頭の上まで積み上がっていた。それだけでなく横の机にも沢山の置かれている。
「前が見えない」
このままだと何も動けないので、偽マジックバックに纏めて収納していく。プレゼントはみるみると消えていき、渡された分は入れる事が出来た。
「皆さんありがとうございます。話せる事ならいつでもするので、話しかけてもらえると嬉しいです!」
一息着いた所で、先程止められてしまった感謝を伝え直すと、先生達にまたお礼を言われてしまった。
「こちらこそありがとう。じゃ皆自分の教室へ行って!もうすぐ時間だよ!」
かなりの時間全員を拘束していたようで、おばちゃん先生の解散の合図をすると、先生達は急いで職員室を出て各々の教室に向かって行く。一瞬で賑やかだった職員室が静かになりとても寂しく思えた。
「良かったね」
「うん、良かった」
しばらく余韻に浸っていると背後から声をかけられ肩へポンと手を置かれた。振り向くと美雪先生が、ほっぺたへ指が当たるように人差し指を立てており軽く刺さる。
「痛た!」
「ごめんね!大丈夫?」
「大丈夫。反応しただけだから」
「それなら良かった」
怪我してないと安心した美雪先生は、他の先生達と一緒に教室へ向かわないと行けないのでバタバタと準備し、慌てつつ僕にこの後の行動を聞いてくる。
「ハルト君は今からどうする?教室行くなら連れてくよ」
「僕は二度寝でもするから置いていって」
「はーい。あっ!お昼には初めての子が来るからそれには出てね」
「はーい。行ってらっしゃい」
「行ってきまーす」
美雪先生は僕を置いて駆け足で教室を出ると、職員室の遠くから園長先生に走るなと注意されて頭を下げ、また走って行ってしまった。
「ハルト君は人気者じゃのう。一緒に行かなくて良かったのかい?」
園長先生は注意した流れでゆっくり歩いて近付き話しかけてきた。その手には白い箱が握られておりプレゼントされた。
「今どんな顔してるか分からないからね」
「なるほど。良い顔してるぞ」
「そりゃどうも」
園長先生は良い顔と言っているが、表情筋を引き締めないとすぐにやけてブサイクになると知っている。今最高に幸せなのだから。
「園長先生まで準備してたんだね」
「そりゃもちろんじゃ。子供達を助けてくれてありがとのう」
「いえいえ。こちらこそありがとう」
「寝るんじゃろ。早く行くがよい」
「はーい」
僕は会議室に行き、専用布団に入って誰にも見られないよう包まり
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二話 転生特典は「愛情」と「美食」でおねがいします 修正しました。気になる方は読んでみてください。大きく変更はしていません。
コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らなく辛い状況です。
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