事件後二週間居なかった最強は質問責めされる

 リアムは情報によると、園児内一、二を争う美人で園内だと三大美女に数えられる女の子らしい。容姿は白髪碧眼で日本人離れした綺麗な顔立ちだと言っていた。

 そして病弱で幼稚園に来る事も厳しく、ほとんど通園する事は無くレアキャラと呼ばれているだとか。

 二人の語る情報は全く同じで、証拠は一切無いが恐らく同一人物だと思われる。

  

 そして言伝の容姿情報から脳内では一人の少女を思い浮かべた。

 僕が産まれて二日目に出会った病院のお隣さんだ。

 当時こっそり未来を見せてもらったが、あの子は魔力が足りない代わりに近接戦闘に才能があった。魔力無しの戦闘なら僕でも勝てないと思わせる程に。


 それに無属性魔法のテレパシーで軽く話した仲だ。当時は名前も分からず別れてしまったが、いつか友人になりたいと記憶の片隅に住み着いていた。やっと念願の時を迎える事が出来るかと思うと嬉しくて仕方ない。


 今日会う子がその女の子だとしたら絶対仲良くなると決めた。

 だって産まれ二日でしっかりと会話が出来る子なのだ。会話が成り立つ友達になれるだろう!これでもしなれたら三人目の友達だ。嬉しすぎる。

 

 友達三人と仲良く遊ぶ様子を脳内に浮かべ妄想していると、十分以上経ち先生達の朝礼が終わっていた。


 真面目な空間で一人お菓子を食べるのは気まずい為大人しく我慢しており、やっと糖分を摂取出来るとルンルンで立ち上がる。

 軽食コーナーへ二回目のティータイムの準備の為向かおうとすると、僕の周りを先生達から取り囲まれてしまう。

 先生達は珍しいものを見る顔をしており、動物園に居る生き物の気持ちを理解した。


 もちろんただ取り囲むだけな訳無く、至る所からダンジョンでの出来事について質問攻めにされている。

 あんな事件があった後、二週間も姿を消していたのだ。聞きたい事が沢山出てきたのだろう。


 仕方ないので偽マジックバックからティーポットを取り出し、茶葉を入れ水魔法のウォーターを熱湯に性質変化させて注ぎ込む。そこで茶葉をしっかりと蒸らすと、紅茶から良い香りが広がる。

 その間何も答えず、ビスケットを取り出しリスのようにひたすら食べ続けた。


 だって皆同時に話すから聞き取れないんだもん。分かるけど分からないよ。一人に答えたら全員に答えないといけないじゃん。それに絶対同じ事聞いてくるでしょ。面倒くさい。


 紅茶が完成しティーカップに注ぎ熱々を一口飲むと、鼻から香りが通り抜け目の前に茶畑が広がる。

 有名所の紅茶しか分からないが、報酬で貰った茶葉は良い物だと分かった。そしてビスケットが良く合う。最高の組み合わせだ。ついでにケーキも食べよ。


 未来のケーキを味わい幸せを感じていると、先生達の波を掻き分けて来る一人の女性が居た。その女性は気弱そうな人で僕の前にたどり着くと、周りの圧もあるようでオドオドしてあの、えっとと言葉が詰まっている。


 「大丈夫ですか?」


 さすがに放置すると人格を疑われそうなのでフォローに回ってあげた。別に容姿が幼く可愛い系で、守ってあげたいと思った訳では無い。断じて無いからね!


 「あっ!あの!」

 「はい」

 「私の事分かりますか!」

 「え!?えーっとー・・・」


 急に私の事分かりますかと言われても、何を指しているか分からないが、頑張って話しかけているので突っ込まず、しばらく脳を回転させてみたが話しかけられそうな記憶が全く無い。


 そもそもいつも目が合うと避けられてしまい、美雪先生と同じくらいの年齢で緊張しいの若い先生が居るとしかインプットされておらず、名前も聞いた覚えすらなかった。名前を聞かれているという訳では無いので、どうしたものか。


 「ダンジョンの、時に、お兄さん、から、カメラ渡されて、撮影して、たんですけど・・・」


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