新キャラが特進クラスに来るらしい

 「美雪先生おはよう!」


 ダンジョン遠足中にゴブリン大量発生。その後全国ダンジョン攻略と騒がしい日々を送り、久しぶりの幼稚園に来ると、いつも通り門の前で竹箒を使い落ち葉を集めている愛しの美雪先生がお出迎えしてくれる。


 「ハルト君おはよう!皆もおはよう」


 我が家に馴染んでいる美雪先生は、他の保護者にする堅苦しいものではなく、言葉や発し方が砕け友人のような挨拶だった。


 それに対して驚くのはたまたま一緒に掃除している先生や保護者だ。挨拶の仕方もあるが女性陣の容姿の良さが別の世界かと思わせ驚かされる

 可愛く美人の美雪先生に、若さを兼ね備えモデルのように美しいリン。色気を放ち大人の愛されお姉さんに変身したラウと、異次元の可愛さに極振りした可愛さで今すぐ抱きしめたくなるミサト。ついでに天然美魔女お母さん。

 どこかの有名事務所か何かですか?おかげで周りからすごい美人や可愛いと、声がチラホラとき聞こえてくる。

 そんな周りに興味無い美人達は仲良く雑談を続けている。


 「昨日リンちゃんとラウちゃんは眠れた?」

 「即席でベット作ったのにふかふかでとても眠りやすかったの。ハルトには感謝しかないわ」

 「ゆっくり寝れました」

 「本当にぐっすりだったよ。リンなんてベットから落ちても気付かなかったんだから」

 「落ちてないよ!」

 

 身内トークをしばらくして、ふと時計を見るといつの間にか二十分以上時間が経ち、先生達の朝礼が始まる時間になっており、緊急でガールズパーティーが終わりを迎えた。


 「急に大家族ね」

 「本当はだよ。お母さんも念願の女の子で、しかもあの見た目だからね。今日も着せ替え人形にして遊んでると思うよ」


 美雪先生と手を繋ぎながら、まず同学年の居る教室に向かう、事無く職員室に連れて行ってもらう。

 ・・・手柔らかい。これは先生と園児として手を繋いでるから勘違いしないでくれ。


 「実はね今日特進クラスに初めて会う友達が来るから楽しみにしてて」

 「へぇー入園してきたんだ」


 美雪先生はその子の事を話すと、とても嬉しそうな顔をしておりお世話をお願いしてきた。


 「そうじゃないのよ。元々入園はしてたんだけど、病気一度もこれてなかったの。だけど最近調子が良いらしくて、たまにならって約束で病院から許可が降りたの。ずっと幼稚園行きたいって言ってて、とても良い子だから面倒見てあげて」

 「そうなんだ。分かったよ。使ってハンカチ」


 美雪先生は段々と目を潤ませて、小さな衝撃でも受けたら泣き出しそうになっており、収納魔法からハンカチを渡して目を拭かせた。


 「ありがとう。連絡帳で交換ノートみたいにやり取りしてるんだけど、その時の文字を思い出したら」

 「ちゃんと面倒見てあげるから安心して。もうすぐ朝礼でしょ泣き止まないと」

 「ありがとう。ちょっと辛いのと嬉しいのが混ざって、よく分からなくなっちゃった」


 感極まった美雪先生を何とか泣き止ませたが、目の腫れが見てとれバレバレのなので、回復魔法と精神回復魔法を使って落ち着かせてあげた。スッキリとした顔に戻り職員室に入ると、先生達は勢揃いしており僕達の到着を待っている状況だった。

 

 「すみません遅れました」

 「遅れましたー。おはようございまーす」


 頭を少し下げて進む美雪先生の後ろを、緊張感の全くない挨拶をして進むと職員室内がざわつき、園長先生の一声で水を打ったように静かになった。

 僕は所定の席に座り、タブレットを弄りなが朝礼を聞き流し記憶にあった少女を思い出す。


 そういえばリアムが今日来る子と似た事を言ってたような。・・・あっ!レアキャラ白髪碧眼美少女か!



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