報酬は大量の未来産コンビニ食品

 「よし!じゃあな早速依頼の話をしようか」

 「切り替えエグ!」

 

 ほんの数秒前まで腰を下ろして足を抱え、沈んだ表情だったのだがいきなり元気な顔で立ち上がり見下ろしてくる。

 手を差し出され、なんじゃお前心配してやったのに損したじゃねぇかぶっ飛ばすと、殺意が湧きフルスイングで払い、自分の膝に手を置いて立ち上がった。


 「心配して損した。マジだる」

 「へぇー。そんな事言うんだ」


 無の勇者は僕の顔を見てニッコリ笑い、魔王よりも魔王な言葉を告げてくる。


 「せっかく手料理作ってあげたのにな。こんな関係の人が作った物なん食べたくないよね。こっちは僕は食べるから、コンビニの食べ物だけあげるね」


 僕は魔王の言葉に自分でも驚く程のスピードで、振り向いて帰ろうとする無の勇者様の足を掴み土下座をする。


 「ごめんなさい!私が悪いかったです。本心ではなく、じゃれていただけなんでどうかお許しください!あっ!手痛かったですよね。ヒールを使わせてもらいます」


 これ程まで滑稽こっけいな主人公は今までに居ただろうか。依頼主に不敬な態度を取り機嫌を損ねられ、報酬が貰えないと分かるとプライド掻き捨て意地を張らず、土下座し媚びるなんて誰得だろうか。主人公交代すれば良いのに。

 最新作、無属性勇者は壊れゆく世界を救う為にやり直すお楽しみに。


 「冗談だからもういいよ」

 「ありがとうございます。一生着いていきます」

 「もう!分かったから!」


 引っ叩いた手へヒールを使い、必死に謝罪をすると無の勇者様は許してくれた。器の大きい人だ。ってなるか!本気で謝るわけないだろう馬鹿が。鍛える事になったらボッコボコにしてやる。弱いからって理由で鍛えるていで裏山に連れてこう。


 「今から渡すから収納魔法の入口?ゲート?を広げて」

 「ははっ。ありがたき幸せ」


 収納魔法の入口を五十センチ程度開く。すると無の勇者が開いた収納魔法の入口が、上下で数センチ隙間を開けて重ねるように発生させ、大量の食品が入ったプラスチック容器が雪崩なだれを起こしたゲームセンターの景品かのように入っていく。

 収納された食べ物は未来のコンビニ弁当やサンドイッチにデザート系と、望んでいた通りの物が揃っており、一緒にタッパーに詰められた手料理が一年分近く入っていた。


 「多くね」

 「頑張っちゃった。まぁ一気に作って五パックとかに分けたから多くは見えるかな。これが主婦の知恵です」

 「あ、ありがとう」


 数食分くらいだろうと思っていだが、予想に反して何倍も渡され戸惑いながら感謝を告げた。


 「本当はもう一つ報酬用意したかったのだけど・・・」

 「けど?」

 「間に合わなかった。ごめんね。次の以来の時準備出来たら渡すから」

 「ああ。うん」


 内容不明の追加報酬がまだあり、事前告知もなかったので何とも言えず適当に相槌あいづちを入れる。

 知らせていないなら律儀に謝らなくても良いのにと思い、心の中で真面目な奴だなと言うが、いじられそうなので言葉には出さなかった。


 「一つ食べてみてよ。感想ちょうだい」

 「分かった」


 実は前回を思い出し食べたくてソワソワしており、楽しみにしている事をバレないようにすかし、収納魔法から気になっていた生姜焼きとマイ箸を取り出す。

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 めっちゃ眠たいです。何故ですか?そろそろ冬眠の時期なのでしょうか?助けてください。




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