リアムは意外と大人である
お父さんの肩から落ちそうになりながら頑張ってズボンに足跡を付けながら降り、二週間ぶりに親友との再会を果たした。
てか肩車って結構危なくね。肩に乗る時は大丈夫だけど、降りる時不安定すぎて倒れ込むかと思った。お父さんの黒パンツに小さい足跡くっきりだわ。
肩車するなら出来れば三人目に引っこ抜いて欲しいな。
「あんま心配させんなよ」
「え!?」
リアムには絶対言われると思っていなかった言葉を聞き、自分の失態に実感が湧いてきた。
こいつに心配されるなんて世も末だな。性格からして絶対に何も考えていないと思っていたのに。
いつもなら会って話すか直ぐ遊ぼうぜ的な、あまり考えず自分勝手な行動する年相応な人物だ。
だが歌の発表会の時に発揮したリーダーシップや、ダンジョンで脱走した同級生を助けに行ける所など、意外と年齢に合わない他人の事を思いやれる力を持っていて今回もそうだ。
早く幼稚園来てくれないと暇だから引っ張りたいのだと思い込んでいた。
実際に僕と会話がしっかりと成り立ち、幼児には難しい話を出来るから親友なのだが、それにしても心配させんなは意外すぎた。
見誤っていたよ。本当に申し訳ない。これからは対応を考えてやらねば。
「すまんな」
「まぁお前が強い事は知ってるからな。どっかで遊んでると思ってたさ。さっさとお土産よこせ」
「いつも通りじゃねぇか」
こいつやっぱり何も考えてないな。
いや、物を催促している時点でもっと悪い。これからは対応を考えてやらねば。マイナスの方にね。
一応親友だからお土産はくれてやる。仕方なくだからな。仕方なく!
「はいはい。後で皆の前でやるよ」
「皆?」
「そうそう。美雪先生と夏希も居るぞ」
「・・・へぇー。園内三大美女の二人を連れ込みか。羨ましいね!」
微妙に言葉が詰まり、絶妙に羨ましがっているのかも分からない言い方でリアムに弄られた。
やるならちゃんと弄れや!微妙なのが一番困るんよ!
どうせあれやろ。彼女にご飯作るけ何か食べたい物ある?って聞かれて何も無いよか、肉の種類しか言わないタイプだろ。
まじめんどいからさっさと決めろよな。メニュー考えるのが一番大変なんだよ!
お前毎食リアム君カレー好きだからカレーにしたよって、同じ種類の味が変わらないカレーを出されろ。
そして料理担当の方々の苦労を思い知れ。なんなら自分で作って自分で洗え。
あとドヤ顔で飯作って洗い物山にすんなよ。
それで皿洗い任せるなんて、何もしないで座ってる方がマシだからな。作りながら洗うか洗い物は最低限にしろ。
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イキイキとして筆が止まらない作者であったw
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