ネズミーランドでデートをしたい
「そんな事があったんだ」
僕が居ない間に頑張ってくれた夏希を知り、いつも攻撃的な言動が多いのだが裏ではそんな優しい行動をするのだど驚かされた。
唾を付けとけば治る。骨折しても病院行ったら完治な、ジャイアニズムの持ち主だと勘違いしていた。
だが繊細で、僕にまだ見せた事のない映画版のような性格を持ち合わせ、意外なギャップを感じた。
もしかすると同級生にお姉さん肌で好かれるかもしれないな。
実際にその通りで、優れた容姿に少し強い口調が同性には面倒見が良くお姉さんのように写り、異性には大人な女性で一緒にボール遊びや鬼ごっこ等男の子な遊びに混ざり距離感が近く恋愛対象として強く見られるようになる。
更に一定層の男児や少数女児に好評でファンクラブが生まれるれ、男女ともに絶大な人気を持ち小学校に入ると学校の美少女達を侍らすハルトに、嫉妬心で無駄に虐めが流行るのはまだ後の話。
僕はいつか、優しい夏希へ大量の感謝を告げて何かプレゼントしようと決めた。
友人として誰かに思われるのは嬉しいからね。ネズミーランドに転移を使って行き遊び回ろうかな。その後は美味しいデザート巡りでも良いな。
「おーい聞いてるか?」
ぼーっと一度はやりたい理想のデートを考えていると、お父さんが顔の前で手を振り風でまつ毛が揺れた。
「近いな!ちゃんと聞いてるよ。それで夏希の話から美雪先生とどう繋がるの?」
僕が強い言うと、お父さんは髪の毛を弄り少し考える様子を見せて話を続けた。
「夏希ちゃんは命を助けられたからハルト為に頑張れたってのは分かる。でも美雪先生は夏希ちゃん以上にハルトに話しかけたり、お世話しようとしたり献身的すぎたんだよ。異常思えるくらいに。だから美雪先生に何をしたんだって気になって聞いたんだよ」
なるほと理解した僕は、未だ少ない美雪先生との記憶を
あるとしても少し弱いが歌の発表会の時フォローしたぐらいだ。
「歌の発表会で美雪先生の伴奏が崩れた時助けたくらいかな?その前も緊張してたから話しかけたりしたけど」
「あれハルトが忘れててミスしたんだよな」
「いや、本当はピアノを演奏する予定じゃなかったけど、伴奏ボロボロになりそうだったからヘルプに入ったんだ」
「まじかよ凄いな。そもそもピアノいつ覚えたんだ?」
お父さんは声が出ず立ち止まってしまう程に驚き、僕との空いた距離を急ぎ足で詰めて質問してくる。
そりゃピアノを教えた事のない息子がいきなり引けたら驚くよな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コロ助での休載の為にしばらく注目作品にも乗らない状況です。
もしよろしければフォローや☆にレビューと応援して頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます