ざまぁ1 クソ金髪現る

 「おっさんには関係ないっしょ。迷惑だからさっさと帰れって。こっちは疲れてんだよ。これだから老害は嫌なんだよなー。だっっっる」


 金髪は適当に言ってるのではなく、本当にダルそうで脱力しきりポケットに手を入れてまさぐり何を取り出した。

 取り出したのはタバコとライターで、僕達が目の前にいるのにも関わらずを一本取り出して火を付けた。

 そして口に咥え一吸いし、僕達の顔へゆっくりと煙を吹きかけてくる。

 煙を吸ってしまったフェストとラウは咳き込んでしまい、リンはかなりイラつき爪を出して物騒な事を言っていた。


 「こいつ殺して良いかしら」


 リンの言いたい事も分かる。

 タバコを吸っている人は良いのかもしれないが、周りは百害あって一利無しだ。

 喫煙者全てを否定しているのではない。

 しっかりと周りに気を使い、最低限のマナーを守るのであれば何も問題は無いのだ。

 だが一定層いるこういった輩のせいでダメな部分が目立ち、喫煙者全体が悪いイメージを持たれてしまうのだ。


 冒険者が野蛮な奴が多いと言われるのも同じ理由だ。

 だが仕事を完璧にこなす上司が、しっかりと配慮してタバコを吸うのはカッコ良い。

 何故こんな差が生まれるのだろうか?

 実写のワタ恋で川﨑賢人が、ゲームしながら吸ってたのはキュン死するかと思う程カッコ良かった。

 あれは二人が仲良いから大丈夫なんだよ!

 あっ。皆さん実写映画ってどう思いますます?

 作者は死なぬノートとか好きです。

 主人公の藤田竜也さんが好きなんですよね。

 違う作品ですけどガイジのど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛ぉ゛の所最高です。

 閑話休題


 「リン、それはさすがに殺すのはダメだよ」

 「分かってる。冗談よ」


 リンさん。分かってるならその爪片付けてくださいな。

 確かにやっちゃいたくなるが、手を出してしまったら負けだ。

 だがらバレないようにイタズラをしてあげよう。


 僕は風魔法を応用して、酸素だけをタバコに入れ込みガンガンと燃焼させていく。

 少ししか吸っていないタバコは、一瞬で燃え尽きてしまいほぼ一箱七百円まで値上げされているので、一箱二十本で計算して三十五円お釈迦しゃかになりました。

 こんなの喫煙者からしたら発狂ものでしょう。

 おめでとうございます。

 僕は陰キャなので、服を顔まで隠してニヤニヤしております。

 

 金髪は何故か気付かず、もう一本火を付けたので今度は二吸いで終わらせてあげました。

 おめでとうございます。

 七十円を消えました。

 もう一本いっちゃいます?


 さすがに、ありえないスピードで消えていくタバコに違和感を感じた金髪は、問題の無いタバコのパッケージを確認し始めた。

 そんな所を僕は、ほとんど残っているがお構い無く火魔法で全部燃やしてあげた。

 おめでとうございます。

 七百円消えました。

 とても良い気分です。

 コラ!あなた達笑っちゃダメよ‪w

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