第2話 家に帰ったら1
昨日のお風呂上がり、時間だとたぶん二十二時頃。
父に呼び止められた私はしぶしぶリビングでありダイニングにあるテーブルの椅子に向かった。
いつもライブ前日は、寝る前にいろいろと準備をする。
ペンライトの用意に着ていく洋服選び、ベッドに入ってからは推しメンが書いてくれているブログの更新のチェックなど。やることはたくさんあるので面倒だなというのが本音だった。
そうは言っても父は海外出張が多くあまり家にはいないので適当に流すのも悪いかなと思う。
「何? 話って」
仕方なく半乾きの髪をタオルで整えながら父の前に座った。
そこからはあまりの急展開だった。
再婚すること、明日から長期の海外出張に行くこと、
そして再婚相手の子どもの中学生の女の子が家に同居することが一気に伝えられた。
再婚するのは別に構わないと思った。
母は私が小さい頃に亡くなっているのであまり思い出もないし、父には幸せになってほしいと思う。
海外出張はいつものことだった。
だけど、娘?連れ子?同居?
急なことで固まっている私に父は言った。
「女の子同士だしいいんじゃない?」
……ちっともよくないけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます