第26話 面会

拘置所にいるあの人に会うために、俺は東京拘置所に行き、あの人との面会の時間を記入する。


「少しお待ちください」


警官にそう言われ待つ事5分。待ってくれと言っていた警官が俺の前に戻ってくる。


橋爪直人はしづめなおとですが、、今は誰とも会いたくないといっているのでーーすみませんが、お引き取りください」


所謂、面会拒否と言うやつか、、。

仕方なく俺は拘置所を後にした。


ーー俺のせいで、、?

ーー橋爪さんは捕まっている、、?

頭がどーにかなってしまいそうだ。その日の夜、俺は久しぶりにレターセットを購入した。


会えないなら、手紙でーー。

単純にそう考えたからだ。

しかし、手紙など久しぶり過ぎて、まるで言葉が出てこない。

まーいい。ゆっくり書こう。

俺はそれを引き出しにしまった。

明日にでも書いてみよう、、。


俺はそのまま眠ってしまった。

目が覚めると、時刻は真夜中になっている。


ーーはぁ、もうこんな時間か、、。


重いため息を一つこぼした。

なぜか、すごく疲れている。体がだるい、、。

起き上がるのにも、時間がかかる。


ーーどうして俺はこんなにも疲れているんだろう?


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