第3話 二次会
山崎拓海を覗く12名は、二次会に流れていった。
次に用意された場所はどこにでもあるカラオケ店だ。広めの部屋で、飲み放題と食べ放題がセットになっている。
二次会にもなるとツマミはそこそこでいいと思うが。
「ーーなんかさ、アイツ様子がおかしかったよな、、」
河下ゆずるが言った。
「うん。なんか変だった」
同意の意を示したのは、中村楓だ。
「話は変わるけど、山崎の初恋の相手ーー知ってるか?」
おちゃらけた顔で、ゆずるが言った。
「えー知らなーい」
女子達が興味津々で聞く。
「それはーー」
ゴクリ。
静かな部屋に女子たちの生唾を飲み込む音が響き渡ったように感じられた。
「ーーオマエダ、、元ナカムラ、、」
ゆずるはイタズラっぽく笑った。
「まさか、、」
「その「まさか」かもよ?ーーお前が結婚して名字が変わった事がショックで、、とか?」
ゆずるは相変わらず、女子をからかって楽しんでいる。
女子もそれに便乗するように笑った。
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