第15話 彼との電話

私は、彼に「妊娠した。」と告げた。彼からの反応は、えぐいな、まじかって。私は、正直彼が馬鹿すぎて笑ってしまった。これを告げたのに私は笑いが止まらなかった。彼は本当に馬鹿だなと少しどころかかなりスカッとした。やはり、彼みたいな人間は死んだ方がいいのだと思う。私は、正直言って今年なんにも良いことがなかった。もう厄年だと思う。自分で。でも、彼のおかげで少しは気持ちが楽になった。私は今年でもうこんな自分は負わすのだ。彼には散々傷つけられた。そして、私もめちゃくちゃ傷ついた。もう、お互い様だ。だから、私は彼から中絶費用の10万円をもらう。正直、こんな最悪な私は、今年で終わるだ。来年はもう輝かしい私なのだ。彼の事はもう忘れよう。私は、気づいたら泣いていた。そして、彼の情けない声を聴いて散々、私を、この私を好き勝手させてきたことを罪悪感でいっぱいにしてやった。実際、私にはまだお腹に彼との子供がいるのか実感が湧かない。

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