第11話 二度あることは三度ある

あれは、忘れもしない。12月9日。彼に会いたくて、私はしつこくラインをしていた。彼は、お金がないと言い、二か月間も我慢していた私は彼とやりたくて仕方がなかった。彼とやりたいのではなく、ただ彼に会いたくて仕方がなかった。でも私はこの後、最悪な選択をしてしまう。彼が、今週は空いていると言うので私が今日会おうと言うことになり急遽、その日に会うことになった。でも、彼は寒いと言う。そしてお金がないと言っていた。私は、お金を持っていた。いや、正確にはそんなにないけどお金を出すしかなかった。じゃないと、彼は会ってくれないから。私は、自然と涙が出てくる。私はなんて馬鹿なのだろう。本当に、馬鹿で間抜けで死んでしまいたい。ただ、その時は理性的になれなかった。次の日は、神戸の実習があったにもかかわらず、私は私を止めることが出来なかった。死にたかった。もう死にたい。死んでしまいたい。私なんて死ねばいいのに。つらい。つらすぎる。私、そんなこと言わないで。そんな悲しいこと言わないでよ。私は、彼が好きだ。好きすぎてどうしようもなく彼が好きで。会えなかった分、私は自分の理性を保つことが出来なかった。私がお金を全部出すと言い、彼がその後に寒いと言ってきた。今は12月だ。寒くないわけがない。彼が寒いから、外に出たくない。私はそれを聞いてあきれてしまった。もう、私の事なんて本当にどうでも良いだろうと思っていた。もう、何も考えられなかった。死にたい。死んでしまいたい。辛い。辛いんだ。こんなにもつらいのに私は、彼に会いたくてどうしようもない。私は、もう駄目だ。何もかもダメ。辛い。辛いよ。

 とにかく、寒いとまで言って渋る彼が、私がホテル代も全額出して、色々すると言っているのに寒いと言って渋る彼が許せなかった。でも、その時の私は彼ともう一度だけでも彼としたくて仕方がなかった。しにたかった。セックスがしたかった。辛い。そして、彼が言う。生でしていい?

 私は、もちろん嫌だった。でも、彼が来てくれるならと思って、良いよってラインで送ってしまったのだ。私って本当に馬鹿。死にたい。辛い、なんでこんなに愚かなんだろう。

つらい。寒い中、終電前に難波駅にいった。彼は、前回と同じ服装でわたしの前に現れた。私は、それだけで悲しかったが彼と会えたことが嬉しくて仕方がなかった。なんで、こんなに馬鹿なんだろう。私がかわいそうだ。私が一番かわいそうだ。

 私は、彼とエッチするのに歩いていった。寒い中、手をつないでくれない彼と歩いて行った。センスのない、十字架のラブホテルに入り、一番安い料金の6500円くらいの部屋に泊まった。私は彼とセックスが本当にしたかった。なんでこう、20歳って馬鹿で性欲が強くて間違いを犯してしまうのかな。それが私だけだとしても私は本当に馬鹿な人間だ。死のう。よし、死んでしまおう。私は、もう死ぬしかない。ザ・エンド

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る