ダレ?(3)

『誰?』


俺の身体は一気に緊張に包まれこわばる。


そっと後ろを振り向くとそこには

俺「課長おはようございます」


課長「おはよう海飛君。早いね」


俺「いやあそうでもないですよ。いつもこの時間誰もいないんですけど課長も早いですね」


『そういやあ、あの手紙の主が課長が俺のことを好きと書いていたけど本当なのかな?』


課長「そうだね。今日は少し早く来たかな」


『どうしよう。課長に手紙のことを相談した方がいいかな?』


俺「課長少し相談があるんですけど近日でいいので仕事後に少し時間ありませんか?」


課長「今日でも良いけどどうする?」


俺「今日でお願いします」


課長「相談乗るついでにご飯行こうか?」


俺「行きたいです」


今日の仕事後、課長とご飯に行く予定が決まった。


今日は課長と話す機会がいつもよりも多かった。


親友A「海飛、課長と仲良さそうだな」


俺「今日は特に質問しなければいけない内容が多かったからな」


親友A「そういえばどうなった?」


俺「ん。なにが?」


親友A「盗撮機器と盗聴器仕掛けた女だよ」


俺「ああ。昨日の夜さ家に帰ったら鍵が開いてたんだよね」


親友A「また?」


俺「そうなんだよ」

そこから昨日会ったことを話した。


親友A「まじか」

親友Aが唖然とした顔をして少し引いていた。


俺「それに今日の朝にも課長が渡してくれた資料の下に手紙が入ってたんだよね」


親友Aに手紙を渡した。


親友Aが手紙を読み進めている内にどんどん顔の筋肉がこわばって読み終わる頃には苦笑いをしていた。


親友A「結構きついなこの女」


俺「そうだろ。昨日の夜と今日の朝の2日連続はさすがにきつい」


親友A「お前も大変だな」


海飛と親友Aが話している様子を1人の女が見ていた。


女「海飛君待っててね。もう少しで私の物になるから」


今日の仕事が全部終わり、いま課長と居酒屋で呑んでいる。


課長「そういえば海飛君、相談って何?」


俺「最近知らない女の人に付き纏われているんですよ」


課長「えー、どんな人なの?」


課長にこれまであったことを全部ではないが話した。


俺「どうすればやめてくれますかね?」 


課長「私は詳しいことはわからないけど海飛君と仲良くなりたいんじゃないかな」


俺「仲良くなりたいからですか」


課長「そうよ。自分の気持ちをうまく伝えられない人もいるの私みたいに」


俺「課長がですか?」


課長「そうなのよ。私も好きな人いるんだけどね伝えられないの」


俺「俺は課長から好かれる人が羨ましいです」


課長「そう言ってくれてありがとう」

課長の笑ってる姿がとてもかわいい。


久しぶりにお酒が入って気持ちよくなったのか眠くなって来た。


俺「課長お酒が入って眠くなって来たのでそろそろ」


課長「そうか。私の話を聞いてくれてありがとう」


俺「いえいえこちらこそ」

俺は席を立つが呑みすぎたせいか足取りがおぼつかない。


課長「大丈夫か」

俺は課長に肩を貸してもらい駅まで行くが眠さが勝ち寝てしまった。

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