ダレ?

新しい課長の挨拶が終わりいつものように時間が過ぎて行った。


今日も少し遅くまでなかったため今日も1人だ。


連絡が来てないため今日は家にE女は来ていないだろう。


俺はコンビニでご飯を買って帰ることにした。


お弁当を選んでいると


「海飛君お疲れさま」


俺「お疲れ様です」


そう言い俺が振り向くと見覚えのない女性が立っていた。


『え、だれこの人?』


女「この時間まで仕事してたの?」


俺「はい。そうです」


『初対面だよな。もしかして大学の同級生とかだっけ』


女「生で見る方がやっぱりかっこいいね」


俺「あ、ありがとうございます」


『え、今のこの人、生で見るって言った?まさか』


この瞬間、鳥肌が立った。


俺を盗撮盗聴している人が目の前にいる。


俺「あの〜どちら様ですか?」


『うぁぁ聞いてしまった。聞いていいことかわからないけどーーー』


女「会社にいますよ」


『この人もかあ。また違う部署の人かな』


女「海飛君の身近にね」


俺の聞きたいことを察したように女は言葉を言い残しコンビニを出て行った。


『こっわ』


冷や汗が止まらない。


家に帰ると1人で落ち着くが盗撮機器と盗聴器が仕掛けられていると思うと落ち着けない。


俺は早めに就寝した。


目を開けると誰かに拘束されていた。


??「おはよう海飛君」


俺「だ、誰だお前」


??「私だよ海飛君」


そう言い女の手が俺の身体に触れる。


俺は必死に逃げようとするが拘束されていて逃げれない。


??「逃げようとしてるの〜かわいい」


女はキスをして舌を絡ませてくる。


俺「ふぁれろって(やめろって)」


??「海飛君、何言ってるの?」


全然緩める気配がない。


ふと時計が目に入ると時計は8時を指していた。


『やばい仕事』

俺が??の方を見るとコンビニで見た女の姿をしていた。


女「仕事は行かせないよ。海飛君」


そう言うと女は包丁を出した。


女「海飛君を殺したら近くでずっと見れるね」


女は包丁を振り上げ振り下ろした。


『死ぬ』


俺「ハッ」


俺はベッドから起き上がっていた。


尋常ではないほど汗をかき呼吸が乱れている。


『夢かぁ』


初めて現実で起きそうな夢を見た。


俺はいつも通り歩いて会社に向かっているが昨日コンビニで会った女に監視されていそうで少しビクビクしている。


「おはよう海飛君」


昨日のコンビニで会った女の人のような声がした。


振り返りたいが怖い。


恐る恐る振り返ると課長がいて少しホッとした。


俺「おはようございます」


課長「海飛君どうしたの?」


俺「ん?どうされたんですか?」


課長「顔色が悪いよ」


俺「ちょっと怖い夢を見てしまったんで」


課長「そうなんだね。お話ししながら行こうか」


課長と話しながら会社に向かった。

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