職場

俺は昨日買ったコンビニのおにぎりとチキンを食べている。


おにぎりは冷たくても美味しかったがチキンは冷たいと美味しくなかった。


俺は昨日の女のことを思い出しながら、ビクビクしながら会社に向かった。


「海飛!」

ビクッ

俺は自分の名前を呼ばれたことに驚いた。


俺「お前か、びっくりさせるなよ」


親友A「そんなに驚いてどうしたんだよ」


昨日あったことを話してみる。

俺「昨日帰ったら家の鍵が空いてたんだよね」


親友A「泥棒が入ったのか?」


俺「いいや違う。女の人がいたんだよ」


親友A「不法侵入じゃん」


俺「でもご飯作ってくれたんだ。美味しかったよ」


親友A「美味しいとかおいしくないとかの問題じゃなくて絶対に警察行った方が良いって」


俺「それにね、また明日職場でて言って帰ったんだよ」


親友A「え!!それマジで怖いやつじゃん」


俺「あとさどうやって入ったと思う?」


親友A「お前さ2週間前に家の鍵無くしたよな?」


俺「お前の家に2日泊まらせてもらった時だろ」


親友A「あのあとさ、結局は見つかったじゃん」


俺「机の引き出しに入っていたよ」


親友A「おかしくない?」


俺「何が?」


親友A「普通、家の鍵を会社の机の引き出しに入れるか?」


俺「入れないよな」


親友A「だろう。これから言うことは仮説だよ。お前から鍵を盗んで合鍵を作って盗んだ鍵を引き出しに入れたと考えたら妥当じゃない?」


俺「そんな怖いこと言うなって」


親友A「そうすると家にすんなり入れた理由もわかるよね」

合鍵を持っていたから普通に入れる。


俺「え、待って。めっちゃ怖いわ」


親友A「お前さ探査機って知ってる?」


俺「なにそれ?」  


親友A「金属探知機は知ってる?」


俺「うん」


親友A「金属探知機は金属に反応するけど探査機は電波に反応するから盗聴器とか見つけれるよ」


俺「まじか。お前のそんなの持ってたんだ」


親友A「俺の元カノがメンヘラで盗聴盗撮当たり前でさ迷惑だったから買ったんだよね。


俺の経験から言うと多分お前も仕掛けられてるよ」


俺「え!」


親友A「お前に貸しとくよ」


俺「ありがとう」


俺は探査機を受け取った。


親友A「多分、コンセントの所にあると思うよ」


俺「なんでわかるの?」


親友A「あそこって結構空間があるから盗聴器入るんだよね。俺も仕掛けられてた時は大体コンセントの所だったよ」


俺「わかった。帰ったらすぐ調べるわ」


今日一日怒られることもなく、ミスすることもなく何事もなく過ぎていったが昨日の女は職場で会わなかった。


親友A「おつかれ!家に帰ったらちゃんと調べろよ」


親友B「なんの話?」


俺「昨日知らない女の人が家にいたんだよね」


親友B「まじか(笑)」


俺「笑い事じゃないって。めっちゃ怖いからな」

俺は少し怒ったように言った。


親友B「ごめんて。お前が怒ってるの初めて見たわ」


親友A「まじで気をつけろよ」


親友B「じゃあ、また明日!」


俺たちは解散して帰宅した。

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