歪な怪物の恐怖!!

孤独死した前世を持つ主人公が、孤独を恐れるあまり、非道を繰り返していく様は恐ろしくもあり、物悲しくもあり、そして滑稽ですらある。

人間として記憶はもつが心は完全に怪物となったショゴスは、人間としてはもちろん生きれない。かと言ってショゴス本来の生き方もできないという完全に歪な怪物だ。

だが、この歪さこそがこの物語の根幹なのだ。

善良な登場人物が不幸になっていく様は、心苦しいが、ショゴスの行末が気になってしまい読むのをやめれなくなっている。