き
たぬきの話の続きである。狸は死んだけど次に生まれ変わるのを待っている状態でそこは天の雲の中とかではなく宇宙とかでもなく別次元の空間だぅった。
「ここは……どこだ」
狸は人間に変身して言った。一度変身したものには変身できるのである。ちなみに変身は細かくできるわけではなく、鏡のようにコピーみたいな変身であり、小さくなったり大きくなったりの微調整は今のところ出来ない。今のところというのは変身ん能力自体が詳しくわかっていない、解明されていないというか理解できていないのである仕組みをだから現時点ではという表現になった。
「ここはね。天空だよ」
きゃはっと目の前の女が言った。人間の姿をした女である。
「汝人間か」
狸は死んだ狸は上から目線で目の前の者に言った。
「あんたね。何様よ」
「狸さまだ」
「私は天使様だよ」
目の前の姿の女は青いいや、水色の髪を腰辺りまでなびかせている。髪はサラサラでそこからなのかは分からないが甘いにおいがこちらへと漂ってくる。ぷーんと。
「いや、ぷーんとって臭い表現だからね」
目の前の人間はどこか怒っているようにも見える。
『怒っているのよ」
描写を続けよう。人間に変身した今だからわかる事だが目の前のメスはとても魅力的である。くりくりとした目と凛とした目が混ざった知性のある目をしている。しかし言動は言動からは知性を感じられないのが痛いところでもある。そして唇は薄くひげは生えていない。
「女なんだからね」
目の前の人間は言うが、人間の女にもうぶげなるものが生えているのは私でも知っている。耳は小さくこぶりであり、胸はそこそこある。
「セクハラな目でみるな」
狸はそれを無視した。虫のごとく感じているからである。
「それは私からあなたに感じる事よ。本来ならばたぬきふぜいが」
「ひどい」
狸は真顔で言った。人間の姿をしたままで。疲れたから一旦休憩に入る。続く。
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