第21話

という訳で文字打ちを続けたいと思います。私は京都に昔言った事があります。皆と一緒に回る修学旅行という奴です。その時、歴史などには興味がなかったので、なんとも楽しいとは言い難い、旅行でした。遊園地やスポーツをした方が楽しいのではないかなどと考えていたのかもしれません。しかし段々と年を取ると感性が変わって来まして、むしろそういう場所にこそ行きたくなって来たのです。不思議な物ですね。スポーツなどは積極的にやりたくなくなりました。いやこれは自分の性格の問題かもしれません。自堕落だということなのかもしれません。遊園地もわざわざ恐怖を味わう為に、ジェットコースターなどに乗る気はしなくなりました。もし何かがあった場合は嫌だなどの最悪の事態を想定してしまうようになってきたのが大きいかも知れません。それはいわば守りに入ったのかもしれません。しかしその守りが悪いかと言えばそうではないと私は言い切れます。年を取ると守る物が増えて行くのは当然かもしれません。それは守られる側から守る側へと変わる事と関係があるのは言うまでもないでしょう。

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