第12話

彼女は箱入り娘のお嬢様である。名前はサラといういかにもお嬢様らしい名前である。しかし性格はそれとは正反対で活動的で攻撃的で破壊的である。だがそれは、人に対してというのではなく、芸術的にであり、彼女は新たな固定概念を崩す作品を残す為に試行錯誤、死に物狂いで努力をしていた。とはいえ、彼女にとっての死にもの狂いは一日3時間の修行である。それ以外は彼女は寝ている。というより寝てしまうのである。その三時間に精神を魂を凝縮しているので、放電しているのでその三時間が終わると彼女は死んだように眠ってしまうのである。

五月雨が降るなから、雪が舞い、雷と共に台風が来て、そんな心の様子の彼女はいつしか、平穏を求めていた。それは禅の心で、空の気持ちであった。

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