第10話

私にはゆーめがある。それは何の心配もしないで生きる事である。

確かにそれはたわいもない夢かもしれない。しかしそれはこの世界では簡単な事ではない。一部の人しか叶えられない夢である。いやその人達でさえも一瞬先は闇である。それは何故かこの世界の理を知らないからである。理を知らないから金を沢山持っていてもいつかブーメランが返って来て汚い金を失う事になることを、知らず知らずの内になってしまうことに気付かないのである。それは必ずしもすぐに気づくとは限らない。今世でその自分がした事のゆがみの矯正が難しい場合は来世の生まれてくる場所によって無理やり強制的にその空間に移動する事になるという結果が伴う事で真理、神の叡智のルールの中で正される事になる。

つまり、現在の考え方次第、生き方次第、行動次第で、悪い教師の元に生まれ、そこで苦しむか、あるいは良い教師の元で生まれそこで魂が真理を悟る為の手助け場所に行けるかは変わって来るのであり、階段は登りもあればくだりもあり、悪い教師の元で生まれた場合は、降りたくなくても降りるしかなく、そこで地獄を味わい、良い人生にこいこがれながら来世を閉じる事になるという事も存分に考えられるのである。もちろんこれはただの推測だが、それが嘘とは言えない所が証明できない所がまた怖い所であり、得体のしれなさでもある。

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