第4話 ミルク
入学式から少し経ち、いろいろなことが分かりだした。うちの学年の男子は30人、女子は50人ということ。けんじはみんなと仲良くしていること。そんな中で一番ぼくを苦しめたのは牛乳である。小学校の頃は牛乳パックだったのに対し、中学校では牛乳瓶であるということだ。また、中学校では班のみんなで机をくっつけて給食を食べることをしていた。そのため、ぼくは牛乳瓶のふたを開けようとすると牛乳が飛び、班のみんなに毎回迷惑をかけていた。しかし、何回もしていくうちに慣れて牛乳が飛ばなくなった。ぼくは中学生になってニ回目喜んだ瞬間だと思った。
そんなある日、いつも通りのホームルームで林先生が
「来週、中学一年生で宿泊研修を行うため、週末で準備をしておくように。」
ぼくにおいて、宿泊研修は体育祭や文化祭と同じように大切なものだった。学校行事でふだん話さないような人と話すことができるためである。
そして、ぼくはワクワクしながら1週間が経ち、宿泊研修が始まるのであった。
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