第2話 自分の空想癖にうんざりする

 空想癖と妄想癖との違いは空想癖は想像と現実世界との区別がつくが妄想癖は区別がつかない。


 今まで妄想癖だと思っていたけどまだ現実との区別はつくので空想癖の方だったようだ。


 僕の場合、テレビや映画を見ている時、本を読んでいる時に空想癖は発動する。物語系、特に小説を読んでいる時は映像を頭で補完しながら読んでいるのでその癖が出やすい。


 キャラの動きやセリフが本を閉じた後にも頭の中で話が続いていく。いわゆる2次創作に近いかも。ひどい時には読んでいる最中にオリジナルの展開とは別の展開を想像してしまう。その時には本を閉じて自分の世界に入り込んでしまう。しかも無意識のうちに。


 この程度なら集中力がないと片付けられるが問題は空想を人前でもしてしまうことだ。


 家族との食事中だろうが授業中だろうが気になることがあると連想ゲームのように想像が広がってしまう。


 そして考えていることが顔に出てしまう。くだらないことを考えている時は顔がニヤついてムカつく時は怒った顔になる。


 今までは気づかなかったが最近、晩ごはん中、妹に「なんでニヤつきながら食べてんの?」と指摘されて初めて気付いた。さらに妹によるとブツブツと何か独り言をつぶやく時もあるらしい。


 コロナ禍でマスクをする機会が多いうちにこの癖を治しておきたい。授業中のすけべな妄想を悟られたら最悪だからだ。


 

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