第3話 母親と電話(?)
「さすがに母さん遅くない?」
時刻は午後10時。今までは9時半くらいまでには帰ってきてたし、そうでなくとも連絡くらいは来ていた。
だけども、今日はそれすらない。若干不安だ。
「電話しよ」
「いや、探しに…」
「姉さん。……なんでそうすぐ外に出たがるかな。外に探しに行ったとて見つかる確証なんて何処にもないし、外出中に母さんが帰ってきたらまた外探しにいっちゃうかもしれないでしょ?そうなったら本末転倒だ」
「いつの間にかそんなに頭回るようになって…、ちょっと前まではちびっこだったのに」
「そんな昔をしのぶほど老いてないでしょ。さっさと電話する」
「分かってますよ~だ」
数コールすると、すぐに出てくれて、「仕事残っちゃってるから先に寝てていいよ~」ってことらしかった。その後に雑談で恥をかかされたのは、また別の話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます