応援コメント

執心のおもかげ」への応援コメント

  •  読み応えも余韻もたっぷりで素晴らしい御話でした。
     悲劇であるはずなのに何故か行間に滑稽味があり、
    そこに救い、そして三者の人柄が出ているように思います。
     夕霧丸は松之助様と一つになりたいが為、
    もしやありもしない仙術を……という疑いも一瞬抱きましたが、
    違いましたね、松之助様を好き過ぎて、つい、使い切ってしまい、
    という何とも若者らしい失敗。
     夕霧丸のもとへきっと松之助様もやって来るでしょう、
    間違いありません。
     松之助が愛すべきは本来、夕霧丸だったと、
    あの世で知ることでしょう。
     脱線ですが大木兼能(かねよし)という武将が居まして、
    伊勢の国、大木城主の家に生まれ、
    信長に敗北した後、信長の親衛隊長出身である佐々成政の配下となって、
    やがて本能寺の変後、加藤清正に仕え、
    文武で清正をよく支えた人物なのですが、
    清正が他界した翌日、殉死しているのです。
     清正より十才年長の兼能でもあり、
    二人が衆道関係であったとは120%ありえないと想像しますが、
    清正への深い感謝があっての殉死だと思うと、
    命、名、というものに対する感覚の今との違いに、
    あらためて驚かされます。
     薩摩の武家の男子教育、郷中を舞台に西郷隆盛が絡むような御話、
    オボロツキーヨさんの筆で拝読したいです(*´ω`)
     
     

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございました。
    お楽しみいただけたようで、とても嬉しいです。
    国立能楽堂で「砧」を鑑賞した記念に書いてみました。

    当時の武士の衆道に憧れつつも、恋と死が常に背中合わせという厳しさがあるので、
    現代人の女子(おなご)としましては怖さも感じます。

    加藤清正について詳しくないのですが、武骨なイメージ。
    大木兼能→ググってみます。
    清正公を慕っていて、殉死した武士も多かったことでしょうね。

    殉死はわりと最近(昭和)まであったようですね。
    色んな形の愛があって、あの世まで追いかけたい相手がいるというのはある意味、
    幸せなのかもしれません。

    薩摩の武家の男子教育、郷中西郷さんが絡むようなお話といえば、
    やはり濃厚な歴史BL?
    それは是非、ボスコベルさんにお願いしたいです。



    編集済
  • こんばんは。

    「能」「ホラー」のタグに引かれて訪れました。

    歴史や古典の世界にうといので、物語を読みながら勉強できればと考えながら読み始めると、情景の美しさにあっという間に引きこまれました。

    激しく恋する者たちの物語。時代が違っていても心を揺さぶられました。素敵な物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    こんにちは
    こちらこそ、レビュー&ハートに温かいコメントまでいただきまして、本当にありがとうございます。
    病死した主君(や恋人)を後追いする殉死は、当時は多かったと想像します。
    物語の世界に浸っていただけて、嬉しいです。