おまけ
「かよ。アンタ最近変わったわね」
「え? そ、そうかな。貴子ってば鋭いわね。やっぱり分かる?」
「そりゃ分かるわよ。普段忌引みたいな顔をしているアンタが、香典返しみたいな表情してるんだもの。夏至と冬至がいっぺんに来たようなオーラ出してるわよ。さっさと崩壊した顔面を整地した方がいいよ? 基礎工事サボると将来顔面決壊で後悔するから」
「······貴子。整地したら今より私良くなるかな?」
「そうね。決壊水位は人それぞれだから何とも言えないけど。割れ鍋でも馬鹿とハサミは使いようで騙し騙し誤魔化すしか無いんじゃない?」
「······そうね。貴子の言う通りね」
······私の友人の名誉の為に言っておきたい。貴子は決して頭のネジが数本ぶっとんだ性悪女では無い。
ただ少し個性的な誤謬が多いだけだ。多分。きっと。
二番目に好きな彼。四番目に選ばれた私 @tosa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます