第34話
「それで、皇帝家を捕まえた敵の正体だけど……」
僕はルト、マリア、シーネの前で口を開いて小束を話し始める。
「多分だけど悪魔崇拝者だと思うよ」
「悪魔……崇拝者?」
僕の言葉にシーネたちが首をゆっくりと傾げる。
「あぁ……サーシャからは何も聞いていないのね」
「え?サーシャはそれについて知っているの?」
「まぁ……僕とサーシャが戦った相手が悪魔崇拝者たちだからね」
「えっ!?そうなの!?」
「うん。そうだよ。……それで、悪魔崇拝者が何なのか、だけど……まぁ、めちゃくちゃやばい奴だと思うよ」
「それだけ!?ちゃんと教えてほしいんだけど!?」
僕のあっさりとし過ぎた説明にシーネは反感を覚えて立ち上がる。
「だから……焦りすぎだってば。……別に君が知りたいのは悪魔崇拝者の詳しい情報じゃなくて……家族のみんなを救うための計画、でしょ?」
「え?」
僕の一言にシーネは呆然と言葉を漏らした。
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