第33話
「ちょ!?ちょ!?……それはどういうことなの!?」
シーネが勢いよく立ち上がって僕の方へと掴みかかってくる。
その形相は凄まじいものだ。
「なんであなたが知っているの!?も、もしかしてあなたなら止められたんじゃ!?」
「ちょいちょい!」
僕は掴みかかってくるシーネを落ち着かせる。
「流石にそれは飛躍させすぎだ。……一国が転覆させられるのを個人で止めろって言うのは流石に無理があるだろ。僕に期待を持ちすぎた」
とりあえず僕の胸ぐらを掴んでいる両手を離させて、ベッドの方へと押し戻す。
びっくりだよ……まさか止められるんじゃないか!?ってところまで考えが向かうことになるとは……さすがの僕であっても予想外だよ。
「あ……ご、ごめんさない……少し熱くなりすぎたわ……」
それに対してシーネは謝罪する。
「全然構わないよ。むしろ当然の反応だと思うから。……落ち着いてもらえたようで良かった……じゃあ、僕が知っていることについて話していこうか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます