第27話
僕たちは帝都をラミレイアに案内された後、いつもの宿屋へと帰ってきていた。
「……え?」
いつもどおり宿屋の最上階。
僕たちのために用意された二部屋の前。
そこに一人の少女が立っていた。
「ちょ!?」
「……っ」
そこに立っていた少女……シーネを見て僕たちは驚く。
「だ、大丈夫なのか!?」
いきなり今まで姿を消していた少女が現れただけでも驚きだと言うのに……シーネの体がボロボロだったことを見て更にその驚きは膨れ上がった。
「助けてほしい」
開口一番シーネは僕たちに向けてそう、告げた。
「「え?」」
それに対してルトとマリアは困惑のまま口を開いた。
二人は何が何だがわからない。そんな表情を浮かべている。
「……っ」
そして僕は厄介ごとの気配に眉をひそめた。
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