第57話

 和の国の内乱。

 

 それは突然に終わった。

 終結に向けて動き出したきっかけは手宮愛鷹が自分の娘である手宮梨里音に殺されたことだ。

 殺した張本人である手宮梨里音は手宮愛鷹の首を持って罅隙の陣営と合流。

 そして、手宮梨里音は罅隙に恭順。罅隙を真の天皇として慕った。


 そしてさらにもうひとりの男。御大護天皇は巷を騒がせていた義賊にあっさりと暗殺されてしまった。

 さてはて。

 内乱を行っていた2つの陣営のトップが亡くなった。

 残されたのはどうするべきかわからない大名たちと罅隙。

 手宮愛鷹に担ぎ込まれていた天皇は早々に自らの地位を捨て、天皇家から離脱している。

 そんな中自然と、なぁなぁな感じでほとんどの大名が罅隙の元に下った。

 恭順を拒否した大名も各個撃破されていった。

 長きに続くと思われていた和の国の内乱は『とある四人の人物』以外の人たちの予想を裏切って早期終結したのだった。

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