第6話
睡眠は嫌いだ。
勝手に記憶が整理されていく。
勝手に様々な記憶が、感情が、溢れ出していく。
僕は落ちていく。
暗い暗い感情の海を。
憎い憎ったらしい大嫌いいまいましい憎々しい憎憎しい憎たらしい憎らしい忌まわしげ忌ま忌ましい忌わしげ大きらい憎ったらしいいまいましい憎々しい憎憎しい憎たらしい憎らしい忌忌しい忌ま忌ましい大嫌い嫌らしいいとわしい憎々しい憎憎しい忌わしい憎らしい厭わしい忌まわしい厭やらしい汚らわしい打ち留める眠らす討取る害う仆す殺る片付ける弑する叩殺す為とめるぶっ殺す討ち果す打取るかた付ける果す討ち止める討ち取る打留める仕とめる眠らせる討止める討ち果たす打止める殺害あやめる打ち取る死なすぶち殺す打ち殺す叩き殺す殺生仕留める討果す為留める害す害う害する弑する叩殺す討ち果す危めるばらす討ち果たす殺害あやめるぶち殺す叩き殺す討果す害なう遺恨宿怨恨み怨恨私怨憎悪殺意厭悪憎し歪曲呵責妬み毛ぎらい毛嫌い憎み厭忌厭悪憎しみ唾棄嫌忌毛嫌嫌悪憎嫌み憎しみ悪み憎厭悪憎しみ嫌悪怨む憎む毛ぎらい忌む厭う毛嫌い忌嫌う厭忌厭悪憎がる唾棄嫌う嫌忌毛嫌娼嫉嫌悪嫌い厭がる忌諱嫌厭忌み嫌う嫌忌みきらう嫌がる憎む忌む厭う忌嫌う厭忌厭悪唾棄嫌う嫌忌厭がる忌諱
どこまでも。何もかも。暗い。
そこに光はない。光は、希望は、喜びの感情は。あまりにも脆い。すべて呑まれる。負の感情に。すべてが。すべてが。すべてが。
魔物が憎い。
アンデッドが憎い。
吸血鬼が憎い。
人間が憎い。
アウゼスが憎い。
死ねば良い。
惨たらしく。残酷に。細胞一つ残さず完璧に。
生きているものも、死んでいるものも。
すべて!すべてッ!すべてッ!!!
あるのは憎しみと、怒りと、復讐心。
どこにもぶつけられない。
ぶつけたい。
世界を滅ぼしつくしてやりたい。
なんで人は生きている?なんで死んでいるくせに不死者は動く?なんで世界なんて言うクソッタレのものが存在している?
僕の心の中にあるのは負の感情ばかりだ。
本当の自分も。本当の自分の記憶も。本当の自分の感情も。
もう希薄だ。
僕は何?
僕は何のために?
僕はなんで動いているの?
暗闇に一筋の光が指す。
あぁ。もう起きるのか。もう終着点か。
どれだけ陰っても。彼女の顔も……すでに朧気だけど。これだけは消えない。
これはいつでも僕の……。
『私は人類が好きなの。この子たちのことが大好きなの。みんな平和に、楽しく暮らせる世界が来るといいわね。あなた達のような子が出来ないように』
うん。そうだね。じゃあ、任せて。君が望むなら僕が──────
僕は英雄じゃない。
力なき只の脇役に過ぎない。世界のすべてを救うなんて出来やしない。
あぁ。だから僕は
──────人類を守護るのだ。
いつか世界すべてを救ってくれる英雄が生まれるまで。
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