第30話

 300人くらいの人は1時から五時までの記憶を財団から記憶処理剤を貰って消してから見てほしい。



 

 冒険者ギルド

 僕達は王都の貴族たちの屋敷が立ち並ぶ高級街から外れた下町の方に建てられている下町の中では大きな建物の中に入る。

 

「ここが冒険者ギルドなのね」


 中に置かれた椅子に座り酒盛りをしていた中年の男女がギロリと僕達の方を向く。


「ひっ」


「あそこが受け付けね」

 

 それに対して情けない悲鳴を上げる勇者に対してそんなに一切目もくれない

 冒険者ギルド。

 その名の通り冒険者と呼ばれる人専用のギルドであり、基本的な業務はなんでも屋。アンデッドの討伐や採取クエスト、街の掃除などの雑用等といった各種依頼の斡旋を行っている組織。

 世界中の拠点だけでなっく、独自のネットワークまで持ち冒険者という独自の戦力を有している国家を遥かに超越した巨大組織。

 そんな冒険者ギルドに所属する冒険者は民衆のために様々なことを行い、自由を求めて活動する。

 まぁそんなん全部建前なんですけど。

 実態はアンデッドという脅威によって引き起こされる浮浪者問題と食糧不足問題を解決するための非人道的な組織。

 アンデッドに村を壊滅させられ職を、住む場所を失った人間、両親を殺され行き場所を失った子どもたち。

 そんな人達が盗賊にならないようにとりま適当に職を与えて、そのままアンデッドたちの生息地に送り込み殺させ、浮浪者を殺して治安を守り、スラムを作りにくくさせるというとんでもない畜生の考えから作られた組織。

 使えない無職を殺すための組織。それが冒険者ギルドだ。


「あの冒険者になりたいんですけど」


 マリアお姉ちゃんが十字架を首に下げた受付のお姉さんに話しかける。


「はい。了解しました。国立国防学園の生徒さんですよね?」


「あ、はいそうです」


「了承しました。では、諸々の手続きは学園側を通してさせてもらいます。これが冒険者であることを示すタグにございます。それは常につけておいてください」

 

 僕たちは受付のお姉さんから鉄のタグを受け取る。

 僕は受け取るとともにタグに付与されている魔法を打ち消す。


「知っているかもしれませんが、冒険者にはランクというものが存在します。下からアイアンクラス、ブロンズクラス、シルバークラス、ゴールドクラス、プラチナクラス、ミスリスクラスとなっています。上のランクになれるように努力してください」


「はい!」

 

 マリアお姉ちゃんは元気よく返事をする。


「それでは良き冒険者ライフをお送りしてくださいませ」


「はい!……ねぇ、どの依頼を受ける?」


 マリアお姉ちゃんはクエストが張られているボードの前まで移動し、僕に聞いてくる。

 未だに抱えられている僕に。


「アンデッド討伐」


「了解!」

 

 まぁ別にいいけどね。



『我儘で怠惰な公爵家の劣等長男は規格外の悪の総統閣下!?〜僕が作ろうとしたのは秘密結社なんだよ!決して美少女ハーレム慈善団体じゃないんだよ!目立ったら意味がないだろうが!〜』

 という新作を更新したので、良かったら見てください!

 見てくれたたら僕が喜びます。

 クリスマスでささくれた心がうるおいます。

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