第14話
午後。
みんな大好き実技の時間。
実技最初の授業。いや。最初の実技は薬草採取か。
二回目の実技の授業ということでクラスメートがどれほど強いのかということを確かめるために、トーナメント形式で模擬戦をすることになっていた。
午後の3コマを目一杯使って。
「アクセル」
僕は第二位階に分類される自己強化系雷魔法を使用する。
アクセル。名前の通り自分の速度を上昇させる魔法だ。
「ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね」
一瞬で背後に回った僕を見失い、狼狽していた剣士と思われる対戦相手の生徒の脳天に訓練用の刃をつぶした剣を打ち込んだ。
一応訓練用に刃は潰されているとはいえ、剣であることには変わりない。
一撃で対戦相手の生徒は気絶し、僕の勝利が決まった。
対戦相手の生徒のもとに光魔法に分類される回復魔法を得意とする先生が駆け寄り、回復魔法をかけて回復させてあげている。
「すごいですね!流石です!」
「まぁね」
一回戦を終えた僕にパルちゃんが近寄ってくる。
「一回戦で何も出来ずに負けてしまった私とは大違いです……」
「いやいや、パルちゃんの強みは収納魔法だから。正直に言ってパルちゃんの収納魔法の収納量異次元レベルだし、今まで会ってきたどの人よりも多いから。自信を持っていいと思うよ?」
パルちゃんの収納魔法の収容限界量は異常の一言。僕以外のヴァンパイア、教会の精鋭、国の騎士、裏の人間。誰もかもを遥かに凌駕する。
「ありがとうございます!」
パルちゃんが嬉しそうに顔を綻ばせる。
ふむ。かわいい。ほっこりする。
「次、アウゼスだ」
「はーい。じゃあ行ってくるね」
「はい!頑張ってきてください!」
しばらくパルちゃんと雑談して待っていると、僕の番になる。
「んー」
……さて、どれくらい勝ち進もうかなぁー。
身体能力は……どうしようかなぁ。ゴールドクラスの平均クラス。剣術はそこそこ。魔法は第二位階まで無詠唱で、第四位階まで使えるという設定で行こうかな。
「「よろしくおねがいします」」
僕は剣を構え、相手は杖を構える。
相手は魔法使いと思われる女の子。
「第二試合開始!」
先生の号令と共に僕は走り出す。
「アクセル」
「はっや!」
僕は相手の女の子が自身の身を守る無属性魔法に分類される結界魔法を発動させる前に距離を詰め、首筋に剣を当てる。
「これで僕の勝ちでいいよね?」
「……いいわ」
「ありがと」
この世界は男女平等。女だろうが容赦なくドロップキックをかますのが常識な世界だけど、前世の記憶がある僕は出来れば女性に手を出したくない。
まぁ必要とあれば容赦なく殺すけど。
12月14日にトム・ブラウンみちおさんの異世界ファンタジー小説『異世界巨大生物VS元アスリート』の第1話が公開されましたね。皆さんはすでに読みましたか?
想像以上に王道のファンタジーで驚きました。
トム・ブラウンみちおさんの作品を見ていたら、短編作ってみたくなったので、作ってみました。ぜひ読んでくれると嬉しいです。
『ヤンデレ天才ワキガ剛毛巨乳黒髪ショート美少女である妹の部屋から激臭巨大ディ◯ドが出てきたんだけどwww』
やっぱ下ネタ書きやすいわぁ。体臭と剛毛はセットだよね!
目指せ!トム・ブラウンみちおさん超え!www
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